連続テレビ小説「花子とアン」第31回「腹心の友」【第6週】

蓮子「はなちゃん いつも図書室まで 辞書を引きに走ってるものね。」

はな「連様の欲しいものは?」

蓮子「私は 物じゃなくて… 燃えるような心が欲しい。 一度でいいから 本気で誰かを愛したいの。 それなのに 兄は 今度は お金持ちと 再婚させようとしているの。」

はな「えっ?」

蓮子「父親みたいに年の離れた人と お見合いをしろって。」

はな「それで?」

蓮子「もちろん きっぱり断ったわ。」

はな「ひどいお兄様だこと。 連様の人生を何だと思ってるの!? 信じられない。」

蓮子「はなちゃん。」

はな「何?」

蓮子「何でも打ち明けられる友達が いるって 幸せね。」

はな「連様…。」

蓮子「はなちゃんに訳してもらった詩集 読んだわ。 すてきね。」

はな「ねっ ドラマチックでしょう。」

蓮子「人の世に背くくらい 激しく誰かを愛するって どんな気持ちなのかしら?」

<2人は これから どんな男の人に出会い どんな恋愛をするのでしょうか。 それは まだ 神様しか ご存じありません。 そんな ある日の事で ございました。」

道中

はな「ごきげんよう。 醍醐さん。」

醍醐「はなさん! 大変 大変!」

はな「どうしたの?」

醍醐「ほら あそこ。」

はな「あっ 富山先生。」

醍醐「どう見ても あいびきですわね。」

はな「てっ! 編集長…。」

<はなにとっては あまりにも 衝撃的なツーショットでございました。 ごきげんよう。 さようなら。>

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