連続テレビ小説「花子とアン」第3回「花子と呼んでくりょう!」【第1週】

あらすじ

はな(山田望叶)は、家の生活が苦しいことに気を遣い、「女学校なんか行きたくない」と嘘(うそ)をつく。ますます家の手伝いに励み、小学校も休みがちに。幼なじみの朝市(里村洋)は、そんなはなが心配だ。ある日、道端で地主・徳丸(カンニング竹山)に出会ったはなは「奉公先を紹介して欲しい」とじか談判する。数日後「奉公先が決まった」と知らせが届き、何も知らない母・ふじ(室井滋)と祖父・周造(石橋蓮司)は驚く。

3回ネタバレ

安東家

居間

はな「東京の学校なんか ちっとも 行きたくねえ。 本も もういいだよ。 ちっとも 読みたくなくなったさ。」

吉平「はな…。」

はな「ほれから 今日から弁当は要らん。」

ふじ「えっ?」

はな「平気平気。」

吉平「…ったく はなのやつ どうしたんじゃ。」

吉太郎「おとう。 ほんなに行かしてえなら おらが 東京の学校へ 行ってやってもいいずら。」

吉平「あっ? 吉太郎 おまん 何を言うとるんじゃ。」

吉太郎「ふんだから 東京の学校に。」

吉平「あそこは 女学校じゃ。」

吉太郎「女学校ちゃ何ずら?」

吉平「おなごしか入れん学校じゃ。 大体 おまんは 勉強が嫌えで 尋常小学校も すぐに やめちまった。 ほんなやつが 東京の学校行って やっていける訳ねえら。 …ったく 長男のくせに 張り合いがねえ。」

尋常小学校

本多「よ~し よくできたずらよ。」

はな「ありがとうごいす。」

(ろう石を置く音)

<はなと朝市は あの石盤事件以来 ず~っと 口を利いていませんでした。>

道中

サト「はなちゃん。 ずっと言おうと 思っちょったけんど。」

はな「何でえ? サトちゃん。」

サト「朝市君は 悪くないだよ。」

はな「え…。」

サト「おら 見ただよ。 ももちゃんの髪 引っ張ったのは…。」

回想

(泣き声)

本多「誰でえ! ボコ泣かしたは!」

武「朝市君でごいす。」

はな「朝市け。」

朝市「はな…。」

はな「はなじゃねえ! こん ひきょうもん!」

回想終了

はな「本当け。 朝一じゃなかっただけ…。」

安東家

居間

<小作料の値上げで おかあたちが 困っている事を知った はなは ますます一生懸命 うちの仕事を 手伝うようになりました。 仕事は 山ほどあったので あんなに好きだった学校も 休みがちなりました。>

はな「あ…。」

道中

朝市「はな。 学校来れんくれえ 忙しいだけ?」

はな「朝市。 おらが悪かったじゃん。 ひきょうもんなんて言っちまって 石盤も壊しちまって… ごめん! 許してくりょう。」

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