連続テレビ小説「花子とアン」第6回「花子と呼んでくりょう!」【第1週】

リン「吉太郎 無事に帰ってきたはいいけんど 婿殿とは やっぱし 折り合いが悪いずら?」

周造「そうさな…。」

リン「ふじちゃんは 何で あんな変わりもんの亭主と 一緒になったずら? あんな よそもんと くっつかんでも なんぼでも ましなんが いたじゃんね。」

ふじ「よそもんだから 引っ掛かっちまっただよ。 お茶でも どうでえ?」

リン「へえ 頂かあ。 よそもんだからって どういうこんで?」

ふじ「もう お彼岸だに 暑い日だったさ。」

回想

吉平「娘さん。 くしや かんざしは 要らんですかね?」

ふじ「くしも かんざしも 要らん! てっ!」

ふじ「ここいらにゃあ 井戸も川もねえだから おブドウで 勘弁してくれちゃあ。」

吉平「甘い…。」

回想終了

リン「そもそも ほれが 大きな間違えの始まりけ。」

(笑い声)

ふじ「あの人は 行商で いろんな土地に行ってるだから どこにも行ったこんねえ おらは 初めて聞く話ばっかで…。」

回想

吉平「鎌倉の海には 海水浴の人が大勢いて 男も女も 水浴びして キャッキャ言って。 あっ… こういう話 退屈じゃ…?」

ふじ「おら 海なんて見たことねえから。 いまっと 話聞かしてくれちゃあ。」

吉平「あっ。 これ 江戸の職人がこさえた くしじゃ。 やっぱり ふじさんによく似合う。」

回想終了

はな「てえ~! ほうやって おとうと おかあは 結婚しただか。 親指姫と王子様みてえじゃん!」

ふじ「はな 聞いとっただけ!」

リン「ボコに聞かせる話じゃねえずら!」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク