レストラン
水野「そっか もし 自分が社長だったらって考えたわけだ」
純「はい」
水野「なるほどね 俺も なんか 困ったこと あったら そうしてみようかな?」
純「滅相もないんで 私 この間 言ってた あの なんでしたっけ? ミケさん? ミケさんでしたっけ?」
水野「もしかして サモトラケのニケのこと?」
純「それです 私 気に入って 待ち受けにしちゃいました」
水野「本当だ! やっぱり 似ているよ 君」
純「そうですか?」
愛「すみません お手洗いに」
純「また? さっきも行ったじゃん」
愛「人が多いから気持ち悪くなってしまって」
純「いってらっしゃい」
水野「大丈夫から あいつ? 高校の時も いつも ああやって うつむいて 歩いてて」
純「あの? あいつ どんなやつだったんですか?」
水野「確か家は神戸の結構な金持ちで 両親は弁護士だったんじゃないかな」
純「そうなんですか?」
水野「あと 双子の弟が居たらしいんだけど 病気で亡くなったって」
手洗い場
待田純「なんで お前が生きてるんだ? お前が死んだら良かったのに」
道中
純「あの 牛ウマかったなぁ」
水野「ステーキね?」
純「はい」
水野「いつも あんなに食べるの?」
純「食べますね」
水野「よく太らないね」
純「本当そうなんですよ ごちそうさまでした」
愛「すみません 僕まで ごちそうになっちゃって」
水野「なに言ってんだよ 久しぶりに会えて 嬉しかったし」
愛「はい」
純「じゃあ 私は これで」
水野「送っていくよ 方向一緒だし」
純「いやー でも…」
水野「じゃあな 愛」
愛「じゃあ」
純「じゃあね」
愛「純さん!」
純「うん?」
愛「気をつけて!」
純「あそこです ウチ!」
水野「どこの部屋?」
純「一番上の明かりついてるとこです」
水野「だれかいるの?」
純「実は 今 弟が居候してて もう こいつが とんでもないアホで」
水野「そうなんだ」
純「あの 今日は ありがとうございました じゃ おやすみなさい」
水野「君と付き合いたいんだ」
純「え?」
水野「初めて会った時から そう思ってた」
うわ! え いきなりかよ!