玄関
久世「あ!」
純「あ 秋代さん? あの どうしたんですか?」
久世「あの… ちょっと 渡したいものがあって。」
純「あ…。」
久世「まだ 例の男と一緒に仕事してた頃 宮古に旅行して すっかり気に入っちゃったから 別荘を建てたの。 年取ったら 2人で一緒に 余生をのんびり すごそうと思って。 もう それもできないし… あんたさ ここで ホテルやってみない?」
純「え?」
久世「ここを 魔法の国してくれないかな?」
純「でも あの…。」
愛「ありがとうございます 頑張ります。」
純「ありがとうございます 頑張ります。」
久世「ねえ?」
純「はい?」
久世「気付いてない? 私 笑ってるんだけど。」
(笑い声)
晴海「あ」
純「お母ちゃん。」
晴海「どこ行ってたの 純?」
純「え?」
晴海「寂しかったよ。 ずっと いないんだもん あんた。」
純「お母ちゃん。」
お父ちゃん お母ちゃんが 私のことがわからなかったのは 本当の自分を 見失ってたから なんだね きっと。
狩野家
マリヤ「そう! よかったね 純ちゃん。」
純「ありがとう お姉ちゃん。」
正「それで?」
純「え? それでって?」
正「いや 俺たちも数に入ってんだろうな?」
純「え?」
正「言っただろ? これから お前が一家の長だから 俺はお前の決定に従うって?」
純「え? いいの?」
正 マリヤ「うん。」