オオサキプラザホテル
ロビー
日本にしかない楽器が欲しいと おっしゃったので 色々探したんですが こんなものは いかがなものかと思いまして
残念だが どれも 持っている と言った気がする…
ケーキの方は? どうなりました?
例のお店になんとか予約が 出来ないか頼んだんですが 店の方針で 当日並んで もらうしかないと言われました
明日の昼は 予定があって 並ぶのは無理だ と言ったんだよな?
なんならケーキは 当ホテルで用意いたしますが?
娘は どうしても ここのが 食べたいと言ってるんだよ とりあえず あとは こちらで考えます って ガッカリしてるよな 絶対
純「あの すみません 私 明日仕事休みなんで もし よかったら ケーキ買ってきましょうか? って 言って」
水野「本当にいいの?」
純「あ はい」
水野「じゃあ 頼んでいい?」
純「あと それと プレゼントもいいの あったら 買ってきますって 言ってもらっていいですか?」
フロント
純「いらっしゃいませ」
よっしゃ 頑張るぞ 明日
桐野「余計な事をするのは やめなさい」
純「びっくりした どういう意味ですか?」
桐野「あなたが さっきしたのは ホテルのサービスじゃない 個人的な ただの安請け合いです もし アクシデントがあって 約束が守れなかったら 結局 ウチのホテルが 信用を失うことになります」
純「でも お客さんがね」
桐野「今すぐ 断ってきなさい さっきのお客様に」
純「嫌です 私は そんな簡単にあきらめるのは どうかと 思うし それに 桐野さんみたいに 冷めた生き方したくないんです」
通路
純「あの? 待田愛さんって 働いてますか? 愛って書いて『いとし』って読むんですけど」
男「ああ あいつなら そこに」
休憩所
純「ねえ ちょっと」
逃走する愛
おいおい また 逃げんのかよ
純「ちょっと」
客室
純「早いって 待って!」
露木とぶつかる純
純「すみません」
露木「また お前か! 一体何考えとるんや! ホテルん中走るやなんて」
愛「大丈夫ですか?」
純「なんなのよ? この間は 思いっきり突き飛ばしたと思ったら 今度は逃げ出して そんなに私が嫌なわけ?」
愛「けっして そんなわけではなくて」
純「じゃあ 何よ?」
愛「もう これ以上 関わらない方がいいと思って 僕に」
誠「あいちゃん? こんなとこ おったんや 私 誠」
愛「ああ」
誰この人?