風の音が聞こえる
愛「やっぱり 台風来そうですね。」
純「うん 予報だと明後日。」
愛「大丈夫でしょうか? ホテル? なんか窓ガラス割れたりとかしないですかね? あと 看板飛ばされないように…」
純「明日やっとくから。」
愛「ふっ。」
純「なに?」
愛「純さん オオサキに勤め始めた頃 台風で飛行機が飛ばなくて 大阪戻ってこれなかった時ありましたよね。」
純「ああ! お姉ちゃんが妊娠して お兄ちゃんと揉めてた時だ。 いや 愛君が沖縄行けって言うからでしょう?」
愛「でも… あの時 純さんが沖縄に言ってなかったら 勇気ちゃん生まれてなかったかも?」
純「そうだね。」
愛「最近ね 思い出すのは 楽しかったことばっかりなんです。 2人の結婚式の時に 家族が入り乱れて 大ゲンカしたこととか。」
純「あの怪獣大戦争みたいだったやつね。」
愛「はい。」
純「あん時のお義母さん メチャクチャ怖かったんだから もう。」
愛「あとね 世捨人さんが 部屋から出てきてくれないから 天岩戸みたいに みんなで部屋の前で踊ったこととか。」
愛「あと あゆみさん救うために 純さん ウチの前で 晴れゴイしましたよね。」
純「した! レサイヨ メア。ってやつ! っていうかさ もうちょっとロマンチックなこと思いだしてよ?」
愛「純さん。」
純「うん?」
愛「キスしてくれませんか?」