連続テレビ小説「純と愛」23話「ねむりひめ」ネタバレ

トイレ

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なんか 良い事言って 励まさなきゃ

純「辛いかも知れないけど 頑張ろう… ごめん こんなことしか言えなくて」

愛「いえ ありがとうございます」

リビング

純「すみません あの 戻りました」

謙次「あ」

愛「あの お母さん」

頑張れ 愛

多恵子「人の時間を奪うのは 重罪だってこと分かってる あなたたち?」

愛「あの お母さん さっき 部屋で この本を見つけました 子供のころ よく読んでくれましたよね 眠る時」

多恵子「忘れたわ そんなこと」

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愛「僕は 死んでも忘れません 本を読んでくれてる時の お母さんの顔が 大好きだったから」

多恵子「何が言いたいの?」

純「お母さんの顔を見ることが出来ないんです 今は」

多恵子「え?」

誠「人の本性が 見えるんだって愛ちゃん」

多恵子「なにバカなこと」

愛「純のお葬式の時 初めてお母さんの心の声が聞こえてきました『なんで 双子のくせに あなたが適合しないんだ この役立たず」って ずっと僕のことは 責めていましたよね それだけじゃない 切り替えの早いお母さんは『でも 死んだのが 出来の悪い 純の方で良かった あとは愛が弁護士になってくれれば それでいい 純のことは 早く忘れよう』」

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愛「って 自分の事を 慰めだした その時のあなたの顔は 普段見ているのとは 全く違って まるで別人で それはもう 生死のはに耐えられないような とても酷い顔をして…」

多恵子「取り消しなさい! 自分の弁護をするために そんな いい加減な主張するのは やめなさい!」

謙次「多恵子」

誠「ママ 私だってね」

純「あの… 私は信じます 愛くんの言ってること 全部信じます」

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多恵子「あなた 一体 何者?」

また それかよ

純「ご挨拶 遅れました 私 愛くんとお付き合いをさせてもらおうと思ってる 狩野… 狩野純です」

多恵子「純… あなたのせいで おかしくなったみたいね 愛は」

純「私は 愛くんが おかしいだなんて全然思いません」

多恵子「なぜ? 根拠は?」

純「えと… あの… この世には 不完全な男と 不完全な女しかいないからです」

なにを言ってるんだ私は…

多恵子「あなたは ゴキブリみたいな人ね」

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純「え?」

ゴキブリ言うたか 今?

多恵子「別に悪い意味じゃないのよ ゴキブリが 現れると どんな人間でも アクションを起こさざるを得ないでしょう? 悲鳴あげて逃げ出す人もいれば 殺虫剤あわてて探す人もいる でも私は すくに叩きつぶす方なの もう二度と現れないでもらえますか? この家に」

謙次「多恵子」

多恵子「愛 あなたも 同じよ 私はこれから あなたも 死んだものと思います」

謙次「多恵子 それは言い過ぎだろ」

多恵子「仕事があるんで 失礼」

純「ちょっと 待って下さい」

愛「お母さん ありがとうございます そう思っててもらった方が 僕も楽です でも 1つだけ いいですか? この本だけは 貰っていってもいいですか?」

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