自宅
純「なんか 良い物件 あった?」
愛「それが なかなか ちょっと 純さんも見てください」
純「うん」
誠「ねえ やっぱ 式は やったほうが いいんちゃう? 一度きりのことやし」
純「いいの どうせ 誰も来ないし」
誠「じゃあ ウエディングドレスは 着らんで いいわけ?」
そういわれると 複雑な 女心
誠「これは 何?」
純「見つけちゃいましたか それ あのね 宮古 海で拾ったの Iが愛くんのIで Jが純のJ」
誠「愛ラブJって ことか」
純「JラブIでも あるんだけどね ねえ」
誠「大丈夫なん? 2人とも 若いから 勢いで結婚したいって 言ってるんちゃう?」
愛くん なんか 言ってくれ 兄貴らしく ガツンと
愛「誠!」
誠「ん」
愛「誠!」
誠「ん?」
愛「お前の方こそ どうなんだよ」
誠「何が?」
愛「このまま ずっと 家出してて いいわけないだろ?」
誠「8年も家出してた人に言われたくないんですけど?」
愛「ごめん」
撃沈か
携帯の着信
愛「あ どうせ父さんからだろ ほら 出なくていいのか? はい!」
誠「うるさいな」
待田家
謙次「もう お願いやから 帰ってきてや 誠 ママと二人っきりやと 辛いねん」
誠「やったら パパも家出したら? 浮気相手のところにでも?」
謙次「そんなこと 言うなや 大学はどうすんねん?」
誠「ちょうどいいから ママに言っといて 愛ちゃん 純さんと結婚するみたい」
謙次「え?」
誠「じゃあね」
謙次「もしもし もしもし?」
多恵子「何やってんの? こそこそ? また どっかの女?」
謙次「違うよ ねえ そんなことより 愛と純さんが 結婚するらしい」
多恵子「早く 誠見つけて 連れ戻してよ」
謙次「ねえ ねえ 君 愛のことは 気になんないの?」
多恵子「お願いしたはずよ 二度とその名前は 口に出さないよう」
自宅
誠「私は ホンマは 弁護士になんか なりたない」
純「え? そういう大事なことはさ ちゃんと おとうさんと おかあさんに ちゃんと言わないとダメだよ」
誠「何言うてんの? 自分だって 結婚すること 親に知らせてないのに」
愛「やっぱり 純さんも ご両親にちゃんと 報告した方が いいんじゃないでしょうか? 不本意ながら 僕は たった今 両親に知られしまったわけで」
純「いいの どうせまた 酷いこと言われるだけだし」