あらすじ
仕事から帰ったなつ(広瀬すず)は、風車に来ていたレミ子(藤本沙紀)から、雪次郎(山田裕貴)が舞台の千秋楽のお祝いに、蘭子(鈴木杏樹)の自宅に招かれたことを知らされる。それを聞いた亜矢美(山口智子)は、過去の経験から、雪次郎の恋と役者人生の両面を心配する。そのころ、雪次郎は、蘭子への思いや劇団が分裂してからの出来事を打ち明けていた。その話を黙って聞いていた蘭子は、雪次郎に思いもよらない言葉をかけ…。
101話ネタバレ
亀山家
雪次郎「俺は 蘭子さんが好きです。」
蘭子「こんな所に呼んじゃったから 何か勘違いさせちゃったのかしら?」
雪次郎「これは… 俺の勘違いですか?」
蘭子「そういう覚悟をして ここに来たわけ?」
雪次郎「はい… 来ました。」
蘭子「そう。」
雪次郎「実は 舞台の稽古が始まる前に 劇団を辞めていった虻田さんたちから 俺も誘われていたんです。 新しい劇団を創って 新しい演劇を 生み出そうと言われました。 だけど すぐに断りました。 迷わず断りました! 俺の夢は 蘭子さんと芝居をすることだったから。」
雪次郎「新しい演劇を創るなら 蘭子さんと創りたいんです! この劇団を 蘭子さんと 盛り上げていきたいんです! 蘭子さん… 俺は 蘭子さんを絶対に裏切りません。」
蘭子「フフフフフ… ハハハハハ…。 あなた やっぱり勘違いしてるわ。」
雪次郎「えっ?」
蘭子「私が 今夜 あなたを ここに呼びつけたのは ダメ出しをするためよ。」
雪次郎「はい。」
蘭子「あなたの演技は最悪だった! 最低 最悪。 下手すぎて 舞台の上で 何度も笑いそうになったわ。」
雪次郎「すいません。」
蘭子「今更 撤回したってダメよ。 あなたの勘違いしてる言葉を さんざん聞かされたあとだもの。 気持悪いったらありゃしないわ。 悪いけど あなたとは もう 何も一緒にできないわ。 その虻田さんたちのところに行って! そこで その新しい演劇とやらを 創ったらどうなの! アマチュアは アマチュアらしくね。 早く出てってちょうだい。」
雪次郎「蘭子さん…。」
蘭子「出てって!」