オオサキプラザホテル
式場
純「きっと ステキな結婚式になると思うので是非 ご検討してみてくださいね」
男「ええ 分かりました」
純「はい」
男「じゃあ 行こうか」
純「ありがとうございました」
結婚したとたん ブライダルに異動するし きっとこれは 天職ってこと なのね ブライダル 最高
池内「狩野さん!」
純「はい?」
池内「ちょっと いいかしら?」
純「あの 私 今日から あの 待田なので」
池内「それは 失礼! 待田さん! 明日の披露宴 手伝いをお願いしたいから お客様に 挨拶をお願いできますか?」
怖っ… 確か まだ 独身だったな 池内さん
純「あ 分かりました」
ブライダルサロン
純「色々 お手伝いをさせていただきます 待田純です よろしくおねがいします」
二人「よろしくおねがいします」
池内「いよいよ 明日ですね」
新郎「はい 緊張してきた?」
よかった 今回はとっても仲の良さそうな 良い感じのカップルで
新郎「すみません」
純「あの 私も 実は新婚 なんですよ」
新郎「ああ そうなんですか」
純「はい 今日も朝から やっぱ この人と 結婚してよかった って思うことばっかりで 本当 結婚って 最高ですよ」
池内「待田さん!」
純「あ すみません」
池内「明日ですが お2人とも 11時までに こちらのブライダルサロンまで お越しくださいませ」
新婦「ちょっと すみません 進めてください」
男「すみません」
池内「よろしいんですか?」
新郎「どうぞ はい」
池内「えー その時に 当日 担当いたします者が ご挨拶をさせていただきます 宮崎様がメイクをされているあいだ…」
ん? なんなんだ? 幸せな花嫁とは 思えない その曇った顔は?
池内「あ! 結婚指輪はどちらがお持ちに?」
新郎「それは 僕が持ってきます」
ロビー
やめとこ きっと 余計な おせっかいって 言われるし… ああ やっぱり 気になる
純「あの 間違ってたら すみません もしかして なんか心配なことでも ありますか?」
新婦「え? 何でですか?」
純「いや さっき メールがきてから 心ここにない っていうか 良かったら なんでも言ってください 私に出来ることがあれば」
新婦「彼には内緒に してもらえますか?」
純「はい もちろん」
純「な なんですか これ?」
新婦「お願いです この人が乗り込んできても 絶対 式場に入れないでもらえませんか?」