料飲部
純「新婦さんから いただいた写真です この男性と つい最近まで 付き合ってたそうなんですけど 新郎さんにプロポーズされて 別れたそうなんですよ」
露木「今の男の方が ええから乗り換えたってことか」
池内「そういう 言い方は お止めになった方が?」
純「新婦さんは ずっと前から 別れたかった って言ってます まあ 最初は 優しい人だと思ったんだけど やたら 嫉妬深いし 気に入らないことがあると すぐ暴力をふるう って」
池内「どうしましょうか? 部長!」
露木「とにかく 全員 その写真を 携帯して その男が 式場に入らんように 見張るしかないな 警察沙汰にはしたくないとおっしゃっとるし 宿泊部や 警備にも 情報回して 協力頼んどいてくれ」
池内「分かりました」
休憩室
純「でもさ こういことって よく あるらしいよ 付き合ってた人が 式に乗り込んでくるのって」
愛「へえ そうなんですか」
純「でもさ なんか 悪い人に見えないんだよね 一度は 愛し合ってた仲なんだし 彼女を不幸に するようなことは しないと思うだけどな」
愛「でも 愛が憎しみに変わると怖い ってよく 言いますからね」
純「私たちは そんなことないよね!」
愛「もちろんです」
純「ねえ 今何してるの?」
愛「オモチャ作りの 内職を 1個 2円になるんで 今日の目標は 2000個なんです」
すまないね 苦労かけて…
純「それからね 愛くん お弁当 メチャクチャおいしいよ」
愛「ありがとうございます」
こ 怖い…
純「あのさ… そろそろ 休憩終わるから き 切るね うん うん はい じゃあね お疲れ様です」
水野「お疲れ様 今のは 愛?」
純「はい まあ…」
水野「籍入れたんだ」
純「おかげさまで」
水野「俺のどこが悪いんだよ~」
純「はい?」
水野「身長だって 収入だって 愛より ずっと高いし 顔やスタイルだって 愛よりずっと勝ってると思うし それにさ 社長になりたい って夢とか目標だって 一緒じゃん 俺たち!」
純「いや 水野さんが悪いとか そういう話しじゃなくて…」
水野「愛と結婚しても 君が幸せになれるとは思えないんだよね 絶対なれないと思う はあ…」
いや いや いや もう十分幸せですから! 自分
水野「分からないか 分かんないもんな」
フロント
もうすぐ帰るからね 愛くん ここにも暗い顔した人がいるけど やめとこう 今度こそ 余計なおせっかいって 言われるし…
純「千香ちゃん どうしたの? あ! ごめん 田辺さん」
千香「千香ちゃんで いいです 友達なんだから」
純「あ そう… あの なんか あったの? 元気ないけど」
千香「私… 仕事やめようかな…」
純「え? なんで いきなり?」
千香「水野さんと同じ職場にいるのが 辛くて」
純「そんなこと 言わないでよ ね? 元気だして」
千香「じゃあ 今晩付き合ってもらえますか?」
純「あ… うん いいけど… うん いいけど…」
灰田「あの 予約した灰田ですけど」
2人「いらっしゃいませ」
千香「ハイダ様 本日から 2泊でございますね」
灰田「はい」
千香「それでは 申し訳ございませんが こちらに ご署名 お願いします」
この人は もしかして… ウソ! おじぃ 来ちゃったよ!