連続テレビ小説「純と愛」89話「あいがつたわる」ネタバレ

純宅

とはいったものの… いいアイディアが 全然浮かばなくて…

正「ああ… もうやっぱり無理なんだよ マリヤに完全に愛想を尽かされたし。」

純「そんなことないよ ね 愛君?」

愛「はい? そうですよ 大丈夫ですよ お義兄さん 背高くて 格好いいし。 ね?」

純「うん。」

正「それから?」

愛「アハハハ。 純さん 純さん。」

純「なに?」

愛「なんかないんですか? 性格的にいいところとか。」

純「性格的に?」

愛「はい。」

純「イヤなところは すぐ思いつくな 必要もないのに英語使うとか 大事な時はすぐ逃げ出すとか なにも決断できないのに すぐ誤魔化すとかさ そんなことばっかりしか…。」

正「はい はい はい。 どうせ俺なんか なんの取り柄もないですよ。」

純「あ いやいや。」

正「純みたいに ホテルの仕事に生きがいなんか 見つけられないし。」

愛「そんなこと言わないでくださいよ お義兄さん スポーツとか得意じゃないんですか? なんか得意そうだし。」

純「ああ… でしょう? でもね 見掛け倒しでさ。 全然運動ダメなのお兄ちゃん。」

ビールの缶を握りつぶす正

純「あ!」

愛「ああ… あの お義兄さん 英語得意じゃないですか だから 翻訳とか 通訳とか やったら いいんじゃないですかね?」

正「インポッシブル!」

愛「あ 本当はは喋れないんですね。」

純「もう ねえ なんか思いつかないの 自分のことなんだからさ ほら なんか得意なこととかさ?」

正「あ。 そうだ忘れてた。」

純「なに なに?」

純「なに?」

正「お前 今日1月17日だろ。」

愛「ああ。」

純「あ そっか。」

愛「っていうか お義兄さん。 毎年震災の日は こうやって 黙とうしてるんですか?」

正「あ うん。」

純「あ。 思い出した あの日さ。」

回想

純「剛!」

剛「お兄ちゃん。」

正「純! 剛!」

純「地震が収まるまで 私と剛のこと ずっと守ってくれてたよね。」

正「そうだっけ? ごめん 全然覚えてないわ。」

純「ええ…。 なんで忘れちゃうのよ 私 結構嬉しかったのにさ。」

愛「そういうもんなんですよね 優しくされたほうは ずっと覚えてるけど 優しくしたほうは 案外忘れちゃうんですよね。 お義兄さん きっと本能的に兄弟を守ろうとしたんですよ。」

純「そうよ。 お兄ちゃんはさ 自分が思ってるより 本当は優しいんだよ。」

正「いやぁ…。」

純「愛情もさ いっぱいあるんだよ だからお姉ちゃんも お兄ちゃんのこと好きなったんじゃない? あ そうだ 私 これから マリヤさんのこと お姉ちゃんって 呼ぶことにしたから。」

正「え?」

純「なにがあっても 取り戻してよ。」

正「いやぁ… でもなぁ…。」

純「いいじゃない。 1度離婚した夫婦がまた結婚してもさ すぐにさ。」

愛「そうですよ。」

純「ねえ。」

愛「もう1度プロポーズしましょう。」

正「いやいや。 2回目は無理だって。」

愛「どうしてですか?」

正「だって まだ 1回もしてないし プロポーズ。」

愛「あ そうですよ 純さん。」

純「なに?」

愛「お義兄さん 結婚式の時 マリヤさんがプロポーズして…。」

純「っていうかさ… 今までちゃんと愛を伝えてなかったのが 1番の問題なんじゃないの?」

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