連続テレビ小説「カーネーション」第143回「奇跡」【第25週】

あらすじ

奈津(江波杏子)が退院したと聞いて生活を心配する糸子(夏木マリ)。住所を知りたいが、教えてもらうことができない。そしてだんじり祭りの季節がめぐってくる。優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(安田美沙子)ら三姉妹、糸子の孫やひ孫、遠方からの客など大勢の人が小原家に集合する。祭りが終わると、ファッションショーの準備に拍車がかかり、糸子からデザイン画を見せられたモデルたちは生き生きと目を輝かせる。

143ネタバレ

病院

病室

「どないしました?」

糸子「ああ ここに いちゃあった 桜井奈津ちゅうんは?」

「桜井さん? ああ 退院されましたわ。」

糸子「退院?」

「はい おとつい。」

糸子「はあ~。 はあ… よかったあ。 もう 死んだかと思た!」

<せやけど>

小原家

オハラ洋装店

糸子「はあ…。 どこに いてるんやろなあ 今!」

孝枝「お独り暮らしなんですか?」

糸子「身寄りは ないよって せやろなあ…。」

孝枝「ふうん…。」

糸子「なんぼ 退院でけたちゅうたかて 弱った体の年寄り一人て… やっていけてんやろか…。」

孝枝「はあ そら 心配ですわねえ。」

篠山「老人の孤独死て このごろ よう聞きますよね。」

糸子「孤独死?」

孝枝「まこちゃん ほな事 言うたら また 先生が…。 ちょっ! 先生?!」

篠山「どこ いくつもりですか?!」

糸子「病院。」

孝枝「へ?」

糸子「奈津の住所 聞いてくる。」

孝枝「あきませんて 先生!」

篠山「『から 取材や』言うてるやないですか!」

孝枝「そうですよ!」

糸子「けど こないしてる間に 孤独死してしもたら…。」

篠山「しませんて そんな すぐ。」

浩二「ほな ほな 僕が 病院に問い合わせます。」

孝枝「せや 浩ちゃん そうしちゃり な! 浩ちゃん 言ってくれるよって。」

記者『ごめんください。』

孝枝「あ は~い! こんにちは。 来はった。『現代女性』さんです。 どうも いらっしゃいませ! いや~ ようこそ 遠い所 ありがとうございます! 暑かったでしょう。 すいませんねえ。」

(シャッター音)

<うちは 奈津の顔を 見てへんかったけど 奈津の方は うちの顔を 見てたんかもしれんねやなあ>

回想

奈津「何や。」

回想終了

カメラマン「ああ いいですね。 はい もう一枚!」

糸子「ハハハッ ハハハハハ。」

(シャッター音)

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