玄関前
正志「まだ 東京 いてんの?」
里香「うん。 相変わらず 母の会社 手伝ってる。」
正志「大阪に転勤とか ない?」
里香「まあ… ないね。」
(笑い声)
正志「まあ… 俺も 東京転勤とか 絶対 ないけどな。」
(笑い声)
「パパ~!」
正志「おう! よしよしよし。 ほな… また 来年も来るやろ?」
里香「うん。」
正志「ほな また 来年な。」
里香「うん!」
正志「よし 行くぞ。」
『ママ~!』
里香「うん?」
「おばあちゃんが 呼んでるよ~。 お願い事があるんだって~。」
里香「お願い事?」
オハラ洋装店
(小鳥の鳴き声)
浩二「お待たせしました 先生。 ほな 行きましょう。」
糸子「ちょっと 浩ちゃん。」
浩二「はあ…。」
糸子「一応 これも入れといてや。 頼むて。 万が一ちゅう事も あるかもしれんよって。 な!」
浩二「ほな 行きましょう。」
病院
デイルーム
「消しゴム ここ 置いときますね。」
「は~い ありがとうございます。」
香川「なるべく細かく書いて下さいよ。」
「チャームポイント? え~ 何やろう?!」
「ナイスバディ―て 書いときよ。」
「え~っ そんなん よう書かんわ!」
「ええやん そんなん何でも…。」
糸子「アハハハハ! ここ 座り。 ここには フワ~ッと ドレープ 作るよって。」
「へえ…!」
糸子「ええやろ? な! ここ どないしょ? こうしよか?」