美代「『これからも よろしい 頼むで。 うっとこの糸子は とにかく 馬力だけの アホやさかい』。
静子「ほんま そんなん言うたん?」
美代「うん。 とにかく『糸子を頼むで』ばっかし 何回も言うてなあ…。」
静子「そら ほんまに お父ちゃんやなあ。」
美代「うん。 フフフッ。」
静子「お母ちゃん。」
清子 光子「大丈夫?」
千代「まあ こんな遅まで お世話になって…。」
美代「あ いや…。 ゆっくり寝てて ええんやで。」
千代「はあ。 うちは もう十分 寝さしてもらいましたよって どうぞ ちょっと休んで下さい。」
千代「あとは うちが お父ちゃん 見ときますさかい。 はれ 糸子 こんなとこに 寝てしもて…。 寒ないやろか… もう一枚 毛布 掛けとこか。 静子。 毛布 取って。」
節子「疲れてんやなあ 糸ちゃんも。」