連続テレビ小説「カーネーション」第67回「薄れゆく希望」【第12週】

奥中「糸ちゃん そら ちゃうで!」

木岡「糸ちゃんのせいなんかと 違う!」

昌子「すんません。 先生。 あの~ 町内会長さんが『お葬式は どないしますか?』ちゅうて 聞きに来はりました。」

(泣き声)

糸子「ちゃんと 祭壇 組んで やんで。」

静子「姉ちゃん。 けど そんなお金…。」

糸子「お金の心配なんかしてる場合 ちゃうやろ?! お父ちゃんの葬式やで?! 何があったかて きっちり立派なもん出さな! 出さんで どないすんや?!」

台所

「へえ~ 何で ここだけ こない 食べ物 あんの?! なあ!」

「ちょっと… これ お酒と ちゃう?!」

「いや ほんまや!」

「いや すごいなあ!」

美代「ちょっと! はよせんと お客さん 来てまうで。」

3人「へえ へえ…。」

居間

奥中「おう これこれ。 善ちゃんが 写ってんの 全部 持ってきたんやし。」

木岡「懐かしいのう!」

木之元「ちょ ちょ。」

木岡「善ちゃん ちゅうたら だんじりや。」

木之元「善ちゃんの前梃子 のう~! ごっつ格好よかったんや~。」

奥中「いや~ 見事やった~。」

木之元「若い。」

(談笑)

玄関前

「小原さん! この度は…。」

糸子「はあ… どうも…。」

「あの~ うち 神宮司の娘です。」

糸子「ああ… そら わざわざ おおきに。 まあ どうぞ 入って下さい。」

居間

「小原の おっちゃんには うち 小さい頃から『別嬪さん 別嬪さん』て 呼んでもうちゃったんです。 子供心に『お世辞やわ!』って 思っとったかて 何や やっぱし うれしいて おっちゃん 来るん よう楽しみにしてました。」

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