偕行社
控え室
(ドアが開く音)
一子「サッチモ。」
るい「あっ 一子さん! 遠いとこ わざわざ。」
一子「ううん 構へん。 今さっき 客席で木暮さんに会うたわ。 懐かしいて泣いてしもうた。」
るい「客席に行かはったんやったら 何で ここに?」
一子「桃ちゃんが『お母ちゃんとこ行ったって』て。 何かあったんか?」
会場
♬~(『Rhythm Exchange』)
控え室
るい「今日は… お母さんに届けるために 歌うつもりやった。 けど… お母さん自身が もう私に会わへんて 決めてるんやったら…。 歌う意味あるんやろか…。」
一子「私も分からんわ。 そのお茶に 意味があんのかどうか。 けどな 意味があんのかないんか 分からんことをやる。 誰かのことを思てやる。 それだけで ええんとちゃう?」
朝丘神社
安子「あっ… あっ! るい…。」