雉真家
<終戦から ちょうど3か月半たった 朝のことでした>
ダイニング
ラジオ『皆様 お久しぶりでございます。 『基礎英語講座』の時間です。 講師の 堀 英四朗です。 「The Sun and the North Wind」』.
<ラジオの『基礎英語講座』が 再開しました。 日米開戦に伴い 突然 放送がなくなってから およそ4年ぶりのことでした>
回想
稔「明日の朝 6時30分にラジオをつけてみて。」
ラジオ『Good morning everybody. 皆さん おはようございます。 「実用英語会話』の時間です」。」
回想終了
町中
<安子にとって ラジオの英語講座を聴くことは 稔を思うことでした。 When Yasuko listened to the English conversation program on the radio, she thought of Minoru>
雉真家
寝室
安子「『Once the Sun and the Morth Wind had a quarrel. The North Wind said…』。」
<一つの英単語を覚えるごとに 稔が帰る日が近づいてくる。 安子は そんな気持ちで 英語の勉強を再開しました>
安子「『just then a man came along』.」
町中
♬~(ハーモニカ『リンゴの唄』)
(読経)