連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第22話「1946-1948」【第5週】

おぐら荘

くま「誰や? ああ! あんた もしかして鈴木君の奥さんか? ええ? いや また間の悪いこっちゃなあ あんた。」

安子「あの…。」

くま「鈴木君な 復員してきてから あんたの里へ ちょこちょこ ちょこちょこ 捜しに行っとったんやがな。 そやけど 一向に見つからへんやろ? そやから もう こら あかんわ言うて もう飲み屋へ入り浸ってしもてやなあ。 そこで知り合うたんが 爪の赤い 性悪な女…。」

安子「あの! ご無沙汰しとります。 雉真です。」

くま「ここやけどな。 まあ 入り入り。 ここなあ 物置にしててんけどな。」

安子「はい。」

くま「まあまあ 要らんもん放って 掃除したら どうにかこうにか住めるやろ。」

安子「水と火は使えますか?」

くま「うん ガスは来てるらしいわ。 ほんで あの~ 水道は ここ出たとこにあるさかいに。」

安子「はい。」

くま「なっ。 せやけど まあ どんな事情があったんか この子と2人きりで大阪へ来て… まあ 訳は聞かへん。 せやけど 言うとくで。 今 みんなな 生きるだけで必死やねん。 だ~れも助けてくれへんで?」

安子「はい。 分かっとります。」

くま「うん。」

雉真家

ダイニング

勇「勝手なことをして ごめんなさい。 しゃあけど これが一番ええ思うたんじゃ。」

千吉「むちゃさせたもんじゃ。」

勇「お願いじゃ 捜さんといてやってください。 義姉さんは ああ見えて強え人じゃ。 るいを守るためじゃったら どねえなことも乗り越えるはずじゃ。」

千吉「どけえ行くんなら。」

美都里「決まっとるでしょう。 警察じゃ。 孫が さらわれたんじゃからねえ。」

勇「母さん。 もうやめてくれ。 母さんの そういう態度が みんなを追い詰めとることが 分からんのんか?」

おぐら荘

るい「あっ うっ う~。」

安子「おはよう るい。 よしよし よしよし…。 はい はい はい。 おはよう。 よし よし よし。 おしめ取り替えようね。 おはよう よう寝た? よう寝たなあ。」

闇市

<安子は お菓子を作って売ることで 生計を立てようと考えていました>

<しかし まだ米も 小豆も 砂糖も 簡単には手に入らず 売っていたとしても 安子には手の届かない値段でした>

安子「一つ3円ですか?」

「小さいのがな。 大きいのは5円や。」

安子「全部買うから 安うしてちょうでえ!」

<安子は さつまいもで アメを作ることにしました>

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