連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第31話「1948-1951」【第7週】

稔の部屋

<安子は 算太に これまでのことを全て話しました。 祖父 杵太郎が病気で亡くなったこと。 祖母 ひさと 母 小しずが 空襲で亡くなったこと。 父 金太も 戦後すぐ世を去ったこと。 安子が結婚した事。 娘 るいを産んだこと。 夫 稔が戦死したこと。>

算太「安子 いっぺんに多すぎるじゃろ!」

安子「ごめん。 そうじゃね。」

算太「そうか… みんな 死んだんか…。 まあ 4人一緒じゃったら そっちの方が にぎやかじゃろう。 おい。 あんまり騒ぎ過ぎて 極楽から追い出されんようにのお。」

算太「安子。 よう生きとってくれた。」

安子「お兄ちゃんこそ…。 生きとって よかった。 お兄ちゃんが生きとって…。」

算太「おうおう 安子。 泣くな。 ハハッ。」

安子「フフフッ。」

算太「ヘヘヘヘッ。 おっ 誰じゃ。」

安子「るい。 入ってええよ。 娘のるいじゃ。 るい。 算太伯父さんじゃ。」

るい「サンタのおじさん?」

安子「ハハッ。 サンタクロースのおじさんじゃのうて 算太伯父さん。 お母さんのお兄ちゃんじゃ。」

算太「ほい。 こっち けえ。 おっ! ヘヘヘヘッ。 う~ん? おお かうぇえらしいのう。 ヘヘヘッ 本当に安子が産んだんか?」

安子「ハハッ 当たりめえじゃろう。」

ダイニング

回想

<とある南の島…>

算太「腹減った もう進めん おはぎじゃ!! チャ… チャップリン?」

回想終了

算太「…と まあ そねえなわけで わしゃあ 戦争が とうの昔に 終わっとったことを知ったわけじゃ。」

千吉「何にしても よう帰ってこられました。 ご苦労さまでした。」

勇「ご苦労さまでした。」

算太「あっ いえいえ…。」

雪衣「ご苦労さまでした。」

算太「ああ すんません。 あらあ べっぴんさんじゃのう。」

勇「女中の雪衣さんじゃ。」

算太「おお。 おおきに 雪衣さん。」

雪衣「ありがとうございます。」

千吉「当面は どうぞ遠慮のう うちで寝泊まりしてください。」

算太「あ~ そら助かります。」

千吉「金太さんが 悔いとられました。 出征の時 意地ゅう張って 家にも入れてやらず 見送りにも行かなんだ言うて。 算太さんは この先 悔いのねえように生きてください。 それが 金太さんの望みじゃ思います。」

安子「また ダンスのお仕事探すんじゃろう? お兄ちゃん。」

算太「あ~。 うん… もう その必要ねえじゃろう。 おうおう… あっ! それより 安子。 おめえ うめえことやりよったな。 このぉ! ヘヘヘッ。」

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