連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第58話「1964-1965」【第13週】

ジャズ喫茶・Night and Day

ホール

ベリー「どないしたん? あれ。」

ベリー「何で あいつが…。」

ベリー「トミー。 何かあったん? なあ トミー。」

トミー「うるさい。 お前は さっさと帰って卒論書け。」

ベリー「もうとっくに書いたわ。」

奈々「こんばんは。 ササプロの笹川奈々と申します。」

トミー「知ってる。」

奈々「光栄です。 トミー北沢さん コンテストでは準優勝でしたね。」

トミー「それが?」

奈々「フッ… どうかしら? 一度 東京でステージに立ってみません?             父がまた 新人を発掘したいと言ってるんです。」

ベリー「あんた 何言うてんの? 東京でデビューすんのは ジョーやろ? ジョーの話は どないなったん!」

奈々「失礼。 一度ゆっくり お話しさせていただけます?」

トミー「ふざけんなよ。 お前の親父がジョーを預かったんやろ。 最後まで責任とれや! 何やねん! 訳の分からん病気になったからいうて ゴミみたいに捨てやがって!」

ベリー「病気?」

木暮「トミー!」

トミー「ジョーは治る! 絶対 治る! せやから 空けとけ。 録音スタジオも クラブのスケジュールも ジョーが帰ってくるまで!」

竹村家

竹村クリーニング店

旅館・月浜

「失礼します。」

錠一郎「はい。」

(襖が開く音)

「お客さんです。」

るい「何で ホンマのこと 言うてくれへんかったんですか? 言うてほしかった。 一緒に… 泣きたかった。 一緒に苦しみたかった。 私にできること… 何でもしたかった。」

錠一郎「分かってたから…。 そう言うって分かってたから 言われへんかった。 るい。 僕と おったらあかん。 不幸にしたくない。」

るい「勝手に決めんといて。 何が私の幸せか 勝手に決めんといて! あっ! ちょっ… ジョーさん! あっ… ねえ ジョーさん!」

錠一郎「あかん。」

るい「えっ… あっ ジョーさん。 ジョー…。」

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