連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第58話「1964-1965」【第13週】

旅館・月浜

「ごゆっくり。 失礼します。」

(襖が閉まる音)

錠一郎「奈々さん。 もう… 僕のことはいいから 東京へ帰ってください。 今頃… 僕のあけた穴を埋めるために 社長が奔走してはると思います。 そやから…。」

奈々「その穴を埋める人材を探しに 大阪に来たのよ。 それが私の仕事なの。 私は近くのホテルに泊まってるから 何かあれば 連絡ちょうだい。」

(襖の開閉音)

(足音)

(襖が開く音)

錠一郎「トミー…。」

トミー「何してんねん。 ええ? 何してんねん。 なあ! 何してんねん お前は! 女に うつつ抜かして 何もかも台なしにしたってか!」

錠一郎「トミー…。」

トミー「トランペット どこや? どこに置いてきたんや! トランペットも トランぺッター 大月錠一郎も!」

錠一郎「トミー…!」

竹村家

竹村クリーニング店

♬~(ラジオ)

平助「るいちゃん。 上がったで。 Night and Dayの配達分や。」

るい「はい。」

和子「行かんでええ。 あんた 後で持っていき。」

平助「うん。」

るい「あの…。」

和子「大月君と 何かあったんか? それぐらい分かるわ。 言いとうなかったらええ。 せやけど 心配なんや。 おっちゃんも おばちゃんも。」

(すすり泣き)

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