縁側
錠一郎「頂きます。」
るい「頂きます。」
錠一郎「うん うん うん。 おいしい。」
るい「ホンマ?」
錠一郎「うん。」
るい「よかった。」
錠一郎「うん。 ふ~ん…。 これが るいと るいのお母さんの味か。」
るい「フフッ…。」
錠一郎「何?」
るい「よう出来てる。」
錠一郎「何が?」
るい「これやったら ジョーさんも あんこ こぼさへんわ。」
(笑い声)
錠一郎「何か… お月さんみたいやな。」
<お店の屋号は 『大月』に決まりました。 Rui and Joichiro decided to name the shop “Otsuki”, which means big moon>
居間
るい「ジョーさん? 何してんの?」
錠一郎「チラシ作ってんねん。」
るい「お店の?」
錠一郎「うん。」
るい「わあ ありがとう。 何? これ。」
錠一郎「回転焼き。 ええやろ?」
るい「うん… そやね。 芸術的 なセンスが あふれてる。 手伝うわ。」
回想
勇「こりゃあ お母さんか? ハハッ この丸いほっぺたの辺やこ そっくりじゃ。」
るい「そりゃあ おはぎじゃ。」
回想終了
<あんこを作るようになってから るいは 頻繁に 母 安子のことを 思い出すようになりました>
回想
ロバート「Who is this?」
るい「ロバートさん。」
ロバート「It’s me? アハハハッ。」
回想終了
<それは るいにとって 決して 甘いだけの思い出ではありませんでした>