連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第79話「1983-1984」【第17週】

ひなた「お静かに。 お静かに~!」

「カット~!」

ひなた「お静かに~!」

平岡「お前が うるさいわ。」

<榊原が ひなたの直属の上司です>

俳優会館

舞台裏

ひなた「これです。」

すみれ「げたじゃなくて 草履!」

ひなた「すいません。 こっちか…。」

「いや~。」

(拍手)

すみれ「七寸!」

ひなた「すいません。」

「今日も お暇ですねえ。」

「ねえ? お嬢さん。」

すみれ「もう! あっためておきなさいよ。」

「あっ! あれは… おゆみ? おゆみ~!」

すみれ「は~い!」

(拍手)

舞台

すみれ「な~に? おとっつぁん。」

「おお おゆみ。 あれを見てごらん。」

すみれ「えっ?」

「いや あれだよ あれ。」

すみれ「えっ?」

(笑い声)

「だから あれだって あの…。」

すみれ「どれ?」

<ひなたは 今 いろんな仕事を経験しているところです>

休憩所

♬~(ラジオ)

「ひなたちゃん こっちもお茶頂戴。」

ひなた「はい。 あっ 五十嵐。」

五十嵐「ああ。」

ひなた「えっ? えっ えっ 新選組? うそや。 いつの間に そんな出世したん? えっ 何のドラマ出んの?」

五十嵐「ばか。 相変わらずだな お前は。」

ひなた「えっ 何で? 新選組やろ? 沖田総司やろ? それくらい知ってんのやから。」

五十嵐「よく見ろ。 これは 扮バイの衣装だ。」

ひなた「あ…。」

五十嵐「映画村の扮装案内のアルバイトだよ。」

ひなた「ホンマや。」

五十嵐「そんな見分けもつかないやつが よく ぬけぬけと 映画村の職員を名乗れるな。 こんな ばかを採用するなんて 条映は何を考えてるんだか。」

ひなた「腹立つ~! 見とき いずれ出世して あんたなんか出入り禁止にしたるから。」

五十嵐「愚か者め。 お前が出世する前に 俺がスターになってるわ。」

ひなた「はあ~。 どうぞ。」

「おおきに。」

虚無蔵「文四郎。」

五十嵐「虚無蔵さん お疲れさまです。」

虚無蔵「拙者 今 撮影が終わった。 稽古をするぞ。」

五十嵐「いや… 今 ようやく休憩に…。 すぐ行きます。」

<五十嵐は 大部屋の仕事をしながら 虚無蔵に稽古をつけてもらっています>

虚無蔵「ふん! ふん!」

ひなた「はあ…。 これが済んだら帰れる…。」

榊原「ああ 大月さん。 道場に お茶3つお願い。」

ひなた「あ… はい。 喜んでお持ちします。」

道場

榊原「ありがとうございます。」

ひなた「失礼します。」

榊原「ああ ありがとう。 お客様にお出しして。」

ひなた「はい。 はい。 粗茶でございますが。」

剣之介「ありがとう。」

ひなた「モ…! (心の声)『モモモモモモモモ… モモケ~ン!』

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