あらすじ
五十嵐(本郷奏多)から別れを告げられ、ショックで寝込んでしまったひなた(川栄李奈)。自分のせいで五十嵐を傷つけてしまったと悔やむひなたに、るい(深津絵里)はやさしく“On the Sunny Side of the Street”を歌って聴かせます。一方、条映を去ることに決めた五十嵐のもとには、錠一郎(オダギリジョー)が現れて…。
90話ネタバレ
大月家
居間
るい「お弁当 忘れなや。」
桃太郎「うん。」
るい「よいしょ。 ほい。」
桃太郎「よし。 姉ちゃん 大丈夫かな?」
るい「気にしてんと あんたは 朝蓮 頑張り。」
桃太郎「うん。 行ってきます。」
るい「行ってらっしゃい。」
回想
五十嵐「もう 傷つけたくない。 傷つきたくない。 ひなたの放つ光が 俺には まぶしすぎるんだ。」
回想終了
俳優会館
道場
(足音)
五十嵐「申し訳ありません。 これまで ご指導くださり ありがとうございました。」
虚無蔵「はなむけだ。」
五十嵐「は… フフッ 虚無蔵さん。 俺は もう殺陣は…。」
虚無蔵「どこで何をして生きようと お前が鍛錬し 培い 身につけたものは お前のもの。 決して奪われることのないもの。 一生の宝とせよ。」
大月家
ひなたの部屋
(すすり泣き)
るい「ひなた。 入るよ? おなかすいたやろ? おかゆ作ったよ。 ここ 置いとくね。」
ひなた「お母ちゃん…。 私… 全然 気ぃ付かへんかった。 私の気持ちが 文ちゃんを傷つけてたやなんて…。 苦しめてたやなんて…。」
(すすり泣き)
俳優会館
休憩所
五十嵐「ひなたとのこと…。」
錠一郎「ああ… まあ 大体。」
五十嵐「それなら…。 事情を知ってるなら もっと ほかにあるんじゃないかと…。」
錠一郎「ほ… ほかにって?」
五十嵐「いや… だから…。 『娘を泣かせやがって』とか 『責任とれ』とか。 『一発殴らせろ』とか…。 すみません。 こんなことになってしまって すみません。」
錠一郎「五十嵐君。 僕もなあ 夢があったんや。 若い頃。 でも かなわんかった。 一度は 手が届いたように見えたけど… でも あかんかった。」
五十嵐「あの… 夢って…?」
錠一郎「フフフ…。」
五十嵐「トミー北沢…。」
錠一郎「知ってる?」