控え室
<藤浦さんの言うように 私たちにできることは何もない。 ただ 見守ることだけしか…>
(着信)
ミワ「もしもし 紀土くん? ねえ もう いいかげんにして。」
八海『あ…。』
ミワ「え…。」
八海『八海です。』
ミワ「え… ええっ 八海さん!? すいません! い… 今 どこにいらっしゃるんですか? もしもし?」
八海『一つ お願いしたいことがあるんですが。』
ミワ「はい 何でもおっしゃって下さい。」
八海『ミワさん こちらに来て頂けませんか?』
ミワ「えっ… あっ はい。 場所は…。」
八海『白鷹町の 白鷹山病院です。』
ミワ「はい。 あの そちらに行って えっと 私は何を…。」
八海『詳しいことは お越しになってから説明します。 誰にも言わずに 一人で来て頂けますか?』
ミワ「一人で…。 はい 分かりました。 では 失礼します。」
リビング
藤浦「ああ そうですか。 お手数をおかけしました。 はい ありがとうございます。 失礼します。」
ミワ「失礼します。 藤浦さん 今日は本当に いろいろとありがとうございました。 お先に失礼します。」
藤浦「ミワさん。」
ミワ「あっ はい。 何でしょうか。」
藤浦「これ お返しします。」
<これは…!>
藤浦「ドクターに診て頂いた時に あなたのカバンから拝借しました。」
回想
藤浦「ごめんなさいね。 これかな。」
回想終了
藤浦「あなた… 美羽さくらさんじゃないんですか? 久保田ミワって… 誰ですか? 先ほど 三毛猫ハウスサービスにも 確認しました。 久保田ミワといいう人は 在籍してないって。 どういうこと?」
ミワ「申し訳ございません! 後で必ずご説明します! 失礼します!」
正門
<すみません 藤浦さん。 必ず… 必ず この罪は償います>