夜ドラ「ミワさんなりすます」(第30回)

リビング

藤浦「はあ…。」

(ノック)

藤浦「はい。」

ミワ「失礼します。」

藤浦「ミワさん…。」

ミワ「あの…。」

藤浦「どうぞ 何?」

ミワ「すいません。 これを。 レターボックスの奥に この手紙が紛れていて…。 もし 何か手がかりになるならと思って… 勝手に すみません。」

藤浦「この塩見さんという人は 八海の叔母にあたる人なのよ。 八海のお母様の容体が あまりよくないみたい。」

ミワ「八海さん お母様に会いに行かれたんですかね?」

藤浦「どうなんだろう…。 お母様とは あまりいい関係ではないと 聞いてたけど。」

ミワ「そうなんですか…。」

藤浦「八海が小さい頃にお父様を亡くされて お母様は 二人の子どもを育てるのに とても苦労をされたそうなの。」

藤浦「だから 八海が俳優になることには ずっと反対してたのよ。 優秀な弟さんが 弁護士になったこともあって 風当りが強かったんだと思う。 もう何年も家族とは連絡を取ってないって 言ってた。」

<八海サマに そんな過去があったなんて…>

藤浦「この手紙によると お母様と同居されていた弟さんが 昨年 亡くなったそうよ。 お母様も 日々 弱ってきているし 認知症の症状が出始めてるから 今のうちに 早く会ってあげてほしいって。」

藤浦「家族のことは ほとんど話さない人だったから…。 今回も黙って行ったのかな。 周りが とやかく言うことじゃないわね。」

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