道中
さくら「はい 資格の証明書ですか…。 分かりました。 すぐに お送りしますね。」
八海邸
廊下
池月「よく これだけの量 自転車で運べたよね。」
ミワ「あるだけ買ってきてって言われたんで。」
リビング
ミワ「失礼します。 お待たせしました。」
藤浦「随分 時間かかったじゃない。」
ミワ「すいません 意外に遠くて…。」
藤浦「だから 従業員用の車を使いなさい って言ったじゃない。」
<従業員専用車って… そっちか~! 大体 セレブが買い出しに 自転車なんか使うわけない。 そして この量が自転車なわけない。 絶対に怪しまれてる…>
藤浦「何で自転車で…。」
ミワ「運動です 運動! あえて運動しようと思って。」
池月「(吹き出す声)」
藤浦「あなた それ 本気で言ってるの?」
池月「セレブ~。」
藤浦「それ どういうこと?」
池月「あっ セレブの間では あえての運動が はやってるみたいです。」
ミワ「はい そうです。」
藤浦「キッチンへ。 早く。」
ミワ「すぐに準備します。」
藤浦「八海が待っていますので。」
ミワ「はい。」
池月「はい すいません。」
キッチン
<うわさどおり ハムを塊のまま出すべきか それとも 食べやすくカットすべきか…>
池月「どうしたの?」
ミワ「あ… いや 八海さんって ハムは 塊のまま お召し上がりになりますかね?」
池月「いや 切るよ。 切って切って!」
ミワ「あっ てっきり セレブは そのまま食べるのかと…。」
池月「そんな原始人じゃないんだから。」
ミワ「ですよね! はい 切ります。」
池月「ホント変わってるよね ミワさん。」
リビング
藤浦「ん~。」
一駒「本物ですね。」
藤浦「そうよね…。」