連続テレビ小説「なつぞら」第104話「なつよ、どうするプロポーズ」【第18週】

亜矢美「親分 話を しめらせないで下さいよ。」

藤田「それを救ったのが咲太郎だ! 闇市で きったねえ 野良犬みてえな咲太郎を拾ってきて…。」

咲太郎「ひでえな 親分。」

藤田「ハハハ…。 それが 亜矢美の生きる力になったんだよ。 また 踊れるようになったんだよ。」

亜矢美「はい おしまい! この話は おしまい。 ほら こうやって しんみりしちゃうから だから 話したくなかったの。」

なつ「ごめんなさい。」

亜矢美「そんな しめっぽく謝んないの。」

カスミ「よし 歌おう!]

亜矢美「いいね カスミねえさん! よっ!」

カスミ♬『紅いルージュにひかされて 今日もくるくる風車』

1階居間

亜矢美「くる… くるくる回って…。」

咲太郎「何言ってんだよ…。」

2階廊下

なつ「亜矢美さんは?」

咲太郎「眠ったよ。」

なつ「酔いつぶれるなんて珍しいね 亜矢美さんが。」

咲太郎「そうだな。 あっ なつ 俺 今から事務所に戻るから 母ちゃんのこと よろしくな。」

なつ「今から?」

咲太郎「うん。 やることがあるんだよ。」

なつ「もう ほとんど そっちで暮らしてるみたいだね。」

咲太郎「忙しいからな。」

なつ「ふ~ん。 ねえ お兄ちゃん…。」

咲太郎「うん?」

なつ「亜矢美さんが 今まで結婚しなかったのは 伊崎さんって人がいたからなんだね。」

咲太郎「俺も その話を聞いてからは 何も言えなくなった。 母ちゃんには また幸せになってほしかったけどな。」

なつ「お兄ちゃんがいることが 理由じゃなかったんだね。」

咲太郎「バカ… そこまで 俺の面倒を見る義理はねえだろ。」

なつ「うん… まあ そうだよね。」

咲太郎「じゃ 母ちゃんのこと頼むな。」

なつ「うん。」

1階居間

亜矢美「咲太郎…。」

東洋動画スタジオ

作画課

<新しい年も 相変わらず なつは 仕事に追われる日々でした。 『百獣の王子サム』は 大人気となって アニメーターや演出家も 次々と新しい人間が投入され 放送期間は 1年半にもなってゆきました。>

荒井「よっしゃ 今日も いったってや~! どんな感じ?」

<その間に なんと茜ちゃんが あの人と 電撃結婚をしました。>

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