連続テレビ小説「なつぞら」第105話「なつよ、どうするプロポーズ」【第18週】

あらすじ

長編映画を任されることになった下山(川島明)の誘いにより漫画映画の演出をすることになった坂場(中川大志)。再び映画に携われるとなつ(広瀬すず)に報告し、なつへの思いも伝える。そしていよいよ、下山を中心に長編漫画映画の制作が始まるが、演出の坂場のこだわりが強く、一向に脚本が進まない。見かねた仲(井浦新)は、坂場と神地(染谷将太)に声をかけるが、仲に心を開かないふたりは聞く耳をまったく持たず…。

105話ネタバレ

東洋動画スタジオ

階段

坂場「僕と… 僕と! 結婚して下さい。 結婚… してくれませんか? ぼ… 僕の気持ちは ずっと前から分かっていたでしょう…。」

なつ「いや… 全然分かりませんでした。」

坂場「ずっと 長編映画の演出ができたら 言おうと思ってたんです。」

なつ「えっ…。」

坂場「あなたの気持ちは どうですか?」

なつ「はい… 分かりました。」

坂場「えっ?」

なつ「結婚します。」

坂場「えっ… いや 本当ですか?」

なつ「はい。」

坂場「いや… 結婚ですよ?」

なつ「えっ… 何を疑ってるんですか?」

坂場「映画が成功したらですよ。」

なつ「それ… いる?」

喫茶店・リボン

桃代「えっ 何それ? いきなり結婚?」

なつ「びっくりするでしょ。」

桃代「うそだ… 本当は 今まで つきあってたからでしょ?」

なつ「本当に つきあってないってば… 多分。」

桃代「えっ それで いきなり結婚してもいいと思ったわけ?」

なつ「う~ん… まあ 不思議なんだけど そうなのかなって気がして…。 やっぱり そうなるのかなって…。」

桃代「何それ? それ 今頃 気付いたの 本人だけだからね。」

なつ「でも イッキュウさんは 今度の長編漫画映画が成功しなければ 結婚できないと思い込んでるみたいで。」

桃代「だから 今まで 告白できなかったってことか…。 実は 私も 今ね 東京映画の助監督とつきあってるのよ。」

なつ「えっ! えっ… そうなの?」

桃代「うん。 知り合いに紹介されてね。 彼も 監督になるまでは 結婚したくないって思ってるみたい。」

なつ「まあ 結婚と成功は関係ないのにね。」

桃代「うん… 不器用な男ほど そう考えないのよ。 あ… でも大丈夫よ。 きっと成功するわよ。 テレビだって成功したじゃない。」

なつ「うん… まあ そのために頑張るわけじゃないけど 必ず成功させたいわ。 長編漫画映画は 私の夢でもあるから。 あ… モモッチ。」

桃代「ん?」

なつ「作画課の人たちには言わないでね 何か恥ずかしいから。」

桃代「うん 分かった。 仕上課にしか言わない。」

なつ「それも同じだから! 誰にも言わないで。」

桃代「うん… うん 分かった。 分かったって。」

<それから その長編漫画映画の企画は 猛烈な勢いで進んでゆきました。>

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