連続テレビ小説「なつぞら」第120話「なつよ、笑って母になれ」【第20週】

仲「うん… 『魔法少女アニー』?」

神地「アニーのことじゃありません!」

なつ「子どもです!」

仲「えっ…。」

なつ「あの… 子どもが できたんです。」

神地「そうです!」

仲「赤ちゃん… 赤ちゃんか!」

なつ「あの ちょっと 声が…。」

仲「それは おめでとう なっちゃん!」

なつ「ありがとうございます…。」

下山「お~い みんな なっちゃんに 赤ちゃんができたぞ! おめでとう!」

(拍手と歓声)

なつ「ありがとうございます…。」

神地「それで なっちゃんは 仕事を辞めるわけにいかないんです。 アニメーターを続けたいんです! イッキュウさんは いまだ 定職には 就いていませんから 大変なんですよ。」

仲「そうか…。 なっちゃんは 辞める気はないんだよね?」

なつ「はい。」

神地「なっちゃんは たとえ契約になっても いいと言っています。」

下山「うちの奥さんは それで辞めましたけども なっちゃんの場合は しかたなく契約でいいと言ってるんです。」

神地「それでいいんですか!? 仲さんは。」

井戸原「おいおい おいおいおい…。 何が言いたいんだよ? 仲ちゃんに どうしろってんだい?」

神地「仲さんだけに どうこうしろと 言ってるわけじゃありません。 これは アニメーター全体の存在価値が 問われているんです! なっちゃんが ここまで経験を積んで ここで習得してきた技術は そう簡単に 代わりが 見つかるものではないでしょう!」

神地「そのなっちゃんを 社員じゃなくて 契約にするということは 会社が 全く その価値を認めないということです! それで いいんですか!? 今 なっちゃんを守れるのは 男でも女でもない 俺たち アニメーターの仲間しか いないんですよ。」

なつ「神っち…。」

仲「よく分かったよ。 なっちゃんが望むなら 僕は いくらでも協力するよ。」

なつ「仲さん…。」

井戸原「君の本心は どうなんだ? 契約でいいのか?」

なつ「嫌です。 できれば このまま続けたいです。 ほかの女性アニメーターにも そういう道を作りたいんです!」

仲「よし。 それじゃ それを みんなで言いに行こう。」

神地「そうこなくちゃ! テレビ班にも声かけてきます。」

井戸原「どうやって交渉するんだ?」

仲「僕に考えがある。」

なつ「えっ…。」

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