あらすじ
麻子(貫地谷しほり)が日本に帰ってきた。なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)を訪ねてきた麻子を自宅に招き入れ、三人は久しぶりの再会を喜ぶ。麻子はアニメーションの世界に戻り、製作会社を立ち上げていた。準備を進めている麻子は、一緒にテレビ漫画を作らないかと坂場に持ちかける。同じくアニメーションの世界へ戻りたい坂場にとっては、麻子からの誘いは願ってもないはずだが、坂場は黙り込んでしまい…。
122話ネタバレ
坂場家
リビング
麻子「それで 今日は イッキュウさんを誘いに来たの。」
坂場「えっ?」
なつ「誘いに?」
麻子「イッキュウさん また アニメーションを作る気はない?」
なつ「あります! また 作りたいと思ってます。」
麻子「そうなの?」
坂場「はい… それは どういうことでしょうか?」
麻子「実は 会社を興したのよ。」
坂場「会社を?」
麻子「そう。 アニメーションを制作する会社。 といっても まだ小さな会社なんだけど…。 それに 下山さんも 参加してくれることになったから。 今 うちで動き出してる テレビ漫画の企画に乗ってくれてね。 それに イッキュウさんにも 参加してもらいたいと思ってるの。 もちろん 演出家として。」
麻子「イッキュウさんが来てくれたら 心強いわ。 ただし あの漫画映画のように 凝ったことはできないわよ。 あくまで テレビ漫画が中心なんだから。 あまり画を動かさないことが 今は かっこいいの。 それでもよかったら 一緒にやらない? また。」
なつ「どうして黙ってるの? よかったじゃない! マコさんと また一緒に アニメーションが作れるなんて… こんないい話ないでしょ!」
坂場「君は どうなるんだ。」
なつ「えっ?」
坂場「僕が 働きに出てしまったら 君は どうやって働くんだ?」
なつ「そんなことは 後から 一緒に考えればいいでしょ。」
坂場「いや 生まれてから考えたって もう遅いんだよ。」
なつ「そうだけど…。」
坂場「のんきに喜んでる場合じゃないだろ。」
なつ「それでも…。」
麻子「なっちゃんは 今の会社 辞めるわけにはいかないんでしょ?」
なつ「はい…。 それは… いきません。」
麻子「本当は あなたのことも誘いたかったのよ。」
なつ「マコさん。」
麻子「誰よりも 真っ先に誘いたかった。 私はね とうとう 子どもはできなかったわ。 それで 旦那と相談して 自由に 好きなことをしようって決めたの。」
なつ「別れちゃったんですか?」
麻子「くっついてるわよ 円満に。」
なつ「あ… すいません。」
麻子「ありがとう。 それで 会社の名前は マコプロダクションにしたの。」