連続テレビ小説「なつぞら」第14話「なつよ、これが青春だ」【第3週】

柴田家

<この時計は 高校に入る時に じいちゃんから もらった なつの宝物です。>

新牛舎

なつ「母さん ただいま。」

富士子「お帰り。」

菊介「なっちゃん お帰り。」

悠吉「お帰り。」

なつ「遅くなっちゃって ごめんなさい。」

悠吉「な~んもだ。」

富士子「今日は いいって言われたしょ。」

なつ「うん…。 母さん 天陽君とこにも 牛がいたんだわ。」

富士子「牛?」

なつ「うん。」

富士子「天陽君とこ寄ってきたの?」

なつ「母さんも聞いてない? 父さんから。 じいちゃんは?」

富士子「子牛んとこいるよ。」

旧牛舎

なつ「じいちゃん 照男兄ちゃん ただいま。」

照男「お帰り。」

なつ「どう?」

泰樹「もう大丈夫だ。 乳も よく飲む。 こいつは なつの子だな。」

なつ「えっ じいちゃん…。」

照男「そったらこと言ったら ほかの子牛が ヤキモチ焼くべさ。」

泰樹「ああ それも そうじゃ。 ハハハ…。」

なつ「あっ じいちゃん 今 天陽君とこ寄ってきたんだわ。」

泰樹「おう 元気だったか?」

なつ「うん。 そんでね 牛がいたのさ。」

泰樹「牛?」

なつ「そう。 農協から 搾乳のできる牛を 一頭だけ借りてきたんだって。 その牛が 子牛を産んで それが メスだったら また 農協に返すんだって。 すごいよねえ 父さんから農協が 農家の救済のために始めたんだって。 そんでね まだ牧草を作ってないから うちのサイレージ 少し分けてあげていい?」

泰樹「なつ。」

なつ「うん?」

泰樹「その牛は わしの牛とは 何の関係もない。」

なつ「それは そうだけど 天陽君とは関係あるしょ?」

泰樹「お前も その牛の面倒を見ることは許さん。」

なつ「どうして?」

泰樹「どうしてもだ。」

なつ「えっ? えっ… どういうこと?」

照男「ダメってことだろ。」

なつ「それは 分かってるけど 何で?」

照男「農協と うまくいってないんだよ じいちゃんは 今。」

なつ「父さんとってこと?」

音問別農協

田辺「柴田さん ちょっと いいかい?」

剛男「はい 組合長。」

田辺「どうですか? その後は。 まだ 牛のこと反対してますか?」

剛男「はい それが まだ… すいません。」

田辺「音問別きっての酪農家である 柴田泰樹さんが 賛成に回らなければ 農協の足並みも そろいませんから。 よろしくお願いします。」

剛男「分かりました。 必ず説得します。」

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