連続テレビ小説「なつぞら」第156話「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」【最終週】

柴田家

居間

坂場「すみません。」

富士子「あっ それ。」

坂場「あっ はい。 もしもし」

麻子『あっ イッキュウさん。 ねえ いつまで そっちにいるの?』

坂場「あ… まだ はっきりとは決めてないんです。」

麻子『次回作の企画が 決まりそうなのよ。』

坂場「企画ですか。」

麻子『そう。 同じ時間 同じ枠でね。 それで 早く相談したいんだけど。』

坂場「分かりました。 なつと相談して なるべく早く戻ります。」

麻子『待ってるわね。 なっちゃんにも よろしく。』

坂場「はい。」

回想

麻子「ここからの遅れは 仕上に迷惑かけるばかりだからね。 分かってる? 奥原さん。」

なつ「分かってます。 今 描いてます…。」

麻子「手 休めないで答えなさいよ。」

回想終了

富士子「仕事かい?」

坂場「あっ… はい。 けど 慌てません。 少しは なつを休ませたいんで。」

富士子「イッキュウさんもでしょ。」

坂場「あ… いや 僕は もう退屈で。」

富士子「えっ?」

坂場「あっ いや あの… ここがという意味じゃありません。」

(笑い声)

富士子「イッキュウさん これからも なつを よろしくね。」

坂場「こちらこそ。」

詰め所

砂良「牛舎の建て替えは どうする?」

照男「まだ早いべ。 また こっから出直しだ。」

砂良「そうだね。」

照男「あっ アイスクリーム屋は どうする?」

砂良「また お義母さんと やり直すわ。 今度は ちゃんと宣伝も考えて。 まだまだ 私らは先が長いもね。」

照男「そうだな。」

回想

照男「俺と一緒に生きて下さい!」

弥市郎「どうする? 撃つか?」

砂良「撃つ時は 自分で撃つから。」

回想終了

照男「これからも よろしく頼む。」

砂良「こちらこそ。 お願いします。」

<明くる日 千遥と千夏は 先に帰ることになりました。>

台所

夕見子「そしたら 空港まで送ってくわ。」

なつ「夕見 ありがとう。 お願いね。」

夕見子「うん。 なんもだ。」

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