連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第92話「1992-1993」【第19週】

あらすじ

野球部でレギュラー入りが決まった桃太郎(青木柚)は、国語準備室にいる小夜子(新川優愛)に報告しに行きます。そのまま一緒に帰ることになり浮かれる桃太郎でしたが、小夜子が商店街に来た本当の目的を知り、大きなショックを受けることに。以来、あまり元気のない様子の桃太郎を、ひなた(川栄李奈)やるい(深津絵里)も心配します。ある日映画村にやってきた小夜子は、ひなたと一恵(三浦透子)に大事な報告があると言い…。

92話ネタバレ

高校

国語準備室

(荒い息遣い)

(ノック)

小夜子「はい どうぞ。」

桃太郎「失礼します。」

小夜子「ああ 大月君。 どないしたん?」

桃太郎「サードに入れと監督が言ったから… 7月20日は レギュラー入り記念日!」

小夜子「おめでとう!」

桃太郎「ありがとう!」

小夜子「今日は もう部活終わったん?」

桃太郎「はい。」

小夜子「ほな 一緒に帰らへん? ちょうど 私も あかね通り商店街へ行くとこやから。 なっ?」

桃太郎「はい。」

商店街

桃太郎「小夜ちゃん。 もし… 来年 甲子園に出られたら… その時は 小夜ちゃん…。」

吉之丞「小夜子。」

桃太郎「(心の声)『えっ?』」

小夜子「ああ 吉之丞君。」

桃太郎「(心の声)『えっ?』」

小夜子「映画まで まだ時間あるから ひなちゃんとこで時間潰そ思てたんえ。」

吉之丞「俺も もう仕事終わったんや。 映画館の近くでお茶飲んでいこか。」

桃太郎「(心の声)『えっ? えっ? えっ?』」

吉之丞「桃。 新しいテレビの具合 どうや?」

桃太郎「えっ…。」

小夜子「吉之丞君。 桃ちゃん レギュラーとったんやて。」

吉之丞「へえ~ すごいなあ。 俺は 野球は小学校で挫折したわ。」

小夜子「やってたなあ 河原で。」

吉之丞「行こか。」

小夜子「うん。 じゃあ 桃ちゃん。 ここで。」

桃太郎「あ…。」

小夜子「あっ。 あ… ひなちゃんには まだ ないしょにしといてね。」

桃太郎「(心の声)『さよならと 君の背中が言ったから 7月20日は サラバ記念日。』」

大月家

ひなたの部屋

<ひなたは なんとか手っとり早く 英語を身につけたいと考えていました>

桃太郎の部屋

ひなた「桃。 ちょっとええ? 桃? 入るえ。 何や 筋トレしてるんやなかったん? 珍しいなあ。」

桃太郎「何?」

ひなた「あんた CDプレーヤー持ってる? 見て これ。 聞き流すだけで 英語ができるように なんねんて。 カセット買うてもええんやけど 何べんも繰り返して聴くんやから CDの方がええかな思て。 桃 聞いてんの?」

桃太郎「ない。」

ひなた「ええ? あっ そう。 ほな カセットにするか。 いや… ボーナス出てからにしよか…。 何かあったん?」

桃太郎「何もないよ。」

回転焼き屋・大月

ラジオ『75回の記念大会 開会式は間もなく。 甲子園では準備が進んでいます。 室内練習場に選手が集まってきています。 あっ 左胸に…』。

ひなた「あれ? 桃。 練習行ってたんやないの?」

桃太郎「今日は休み。」

ラジオ『5回目の出場の京都西は このあと 開会式直後の第1試合に登場します』。

るい「どこ行くん?」

桃太郎「バッティングセンター。」

錠一郎「第1試合 京都西やで。」

桃太郎「すぐ帰ってくる。」

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