連続テレビ小説「なつぞら」第156話「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」【最終週】

なつ「千遥 千夏ちゃん それじゃ 東京で またね。」

千遥「うん。 お姉ちゃんも ゆっくりしてね。 イッキュウさんも。」

坂場「うん。 また。」

千夏「優ちゃん バイバイ! また 東京でね。」

優「千夏ちゃん バイバイ!」

富士子「千遥ちゃん 千夏ちゃん 来年も来て。」

剛男「そうだ 来年も待ってるからな。」

千遥「はい。」

照男「毎年 来い。」

砂良「待ってるからね。」

菊介「必ず来いよ。 菊介さんに会いに来い!」

(笑い声)

悠吉「わしが元気なうちに来てくれや。」

千遥「はい。 皆さん ありがとうございました。」

剛男「元気でな!」

千遥「はい。 皆さんも どうか お元気で。 おじいさん ありがとうございました。」

泰樹「気ぃ付けてな。」

千遥「じゃ さようなら。」

夕見子「行こっか。」

しばた牧場

(クラクション)

富士子「来年も 必ずね! 必ず待ってるからね!」

<千遥は こうして東京に帰りました。 何 すぐに 私を超える料理人になるでしょう。>

風車プロダクション

咲太郎「はいはいはい…。 はい 風車プロです。 はい いつも お世話になっております。 はい…。 泥棒の一味?」

<そして 東京では 咲太郎も ますます忙しくしていました。 やがて アニメや声優という言葉が ブームとなり 数々のスターを 送り出すことになるのです。>

咲太郎「皆さん 次の仕事が決まりました。 魔女と 手下が2人 どうやら 泥棒の一味らしいです。」

松井「面白そうじゃねえか。」

島貫「泥棒か。 お前 得意じゃないかよ。」

松井「うるせえ バカヤロー!」

蘭子「じゃあ 私が魔女ね 任せてちょうだい。」

レミ子「えっ じゃあ 私は 何をやればいいんですか?」

佐知子「レミ子さん 予定 びっしり詰まってるじゃないですか。

レミ子「あっ そうか ハハハ…。」

光子「あたらしい仕事も決まったし 今日は お祝いしません?」

咲太郎「お~ いいね! じゃあ 母ちゃんの 新しいおでん屋に行きましょう!」

(拍手と歓声)

島貫「おごりね おごりね!」

咲太郎「おごりです。」

柴田家

しばた牧場

坂場「いつか 君たち きょうだいの戦争を 描いてみたいな。」

なつ「私たちの戦争?」

坂場「うん。 過酷な運命に 負けずに生きる子どもたちを アニメーションで リアルに描くことに挑戦してみたい。」

なつ「テレビ漫画で?」

坂場「う~ん これは… できるとしたら 映画だろうな。」

<イッキュウさんと なつは およそ12年後に その夢をかなえます。>

なつ「ここから また 始まるんだね 私たちの開拓が。」

坂場「うん。」

なち「私たちも また 何もない道を歩いていきたい。」

坂場「君と出会っていなければ 僕の未来は きっと つまらないに違いない。」

なつ「お~… いいこと言うね!」

坂場「そう? 率直な感想だけど。」

なつ「私も きっと あなたと出会っていなかったら 今も こんなに面白くなかったと思うわ。」

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