連続テレビ小説「なつぞら」第18話「なつよ、これが青春だ」【第3週】

倉田「ほら やっぱり。 出るしかないだろ。」

なつ「え~…。」

雪次郎「はあ はあ…。 あっ 何だ なっちゃん 来てたのかい。」

倉田「おい みんな 聞いてくれ。 奥原が 今日から 演劇部に入部した。」

一同「ええっ?」

倉田「勝農演劇部 女優 第1号だ!」

一同「おお~!」

なつ「いや… ちょっと待って下さい! そんなの無理です!」

雪次郎「大丈夫だ なっちゃん。 みんな下手だから ハハハ…。」

なつ「そうじゃなくて!」

倉田「心配するな。 高校演劇は あんまりうまいと お客が冷める。」

なつ「もう そうじゃないんです!」

倉田「ん?」

なつ「時間がないんです。」

倉田「時間?」

なつ「家の仕事をしなくてはならないし そんな時間は作れません。」

倉田「放課後の1時間だけでもいい。 日曜日だけだっていい。 働きながらやるのが 俺たちの演劇だ。 お前の思い じいちゃんに響かせろ。」

なつ「じいちゃんに?」

倉田「うん。」

柴田家

旧牛舎

なつ「あ~ じいちゃん。 ほら この子 よく飲むようになったわ。 もう元気になった。」

泰樹「そうか。」

なつ「じいちゃん…。 いろいろと ごめんなさい。」

泰樹「何 謝る? いや… わしこそ悪かった。」

なつ「えっ?」

泰樹「天陽と会うなと言ったわけじゃないんだ。」

なつ「うん 分かってるよ。」

泰樹「天陽の牛にも 罪はない。 干し草も 持ってってやれ。」

なつ「ありがとう。 ねえ じいちゃん…。 やっぱり じいちゃん大好き。」

泰樹「おいおいおい… バカ。 いちいち家族に んなこと言うな。」

なつ「ハハ…。」

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