連続テレビ小説「なつぞら」第23話「なつよ、女優になれ」【第4週】

雪之助「おいおい おい… そろそろ始まるぞ。」

富士子「はい。 あっ 明美 夕見子。」

明美「お母さん!」

富士子「あれ 遅かったね。」

夕見子「うん… 駅まで歩いて トテッポで来たから。」

富士子「えっ? じいちゃんは?」

山田家

牛舎

泰樹「お前ら 牛に 何をした? 何 食わしたんだ?」

正治「乳量を増やすには クローバーなどの マメ科のものがいいと言われたもので それを たくさん…。」

泰樹「そんなもの 大量に食わしたら 病気になるに決まってるべ。」

天陽「だけど… 乳量を増やさないば うちのようなところは やっていけないんです。 どれだけ努力して 牛乳を おいしくしようとしたって メーカーに 乳脂肪が低いと言われてしまうんです。」

泰樹「お前ら いくらで 牛乳をメーカーに売ってるんだ?」

タミ「これは 今朝 搾った牛乳です。 飲んでみて下さい。」

演劇コンクール 十勝地区予選大会

(拍手と歓声)

<泰樹さんと天陽君が来ないまま 芝居の幕は上がりました。>

「村長 川下の村に行ったっきり まだ帰ってこないべ。」

「話し合いが うまくいってねえのかな?」

「あっちには 乱暴者の跡取りがいるからな。」

雪次郎「みんな 聞いてくれ。 俺は こないだ 山で 白蛇を助けたんだ。」

3人「白蛇を?」

雪次郎「おう。 子どもが 取って食おうとしてるところを 助けた。 そしたら 不思議なことに 川から魚が あのおいしいオショロコマが 飛び上がって 俺の足元に転がってきたんだ。 あの白蛇は きっと 神の使いだったんだ!」

「そだな。」

「ポポロを信じよう。」

「正直 戦は嫌だったんだわ。」

雪次郎「この俺には 神様がついてるんだ! だから 今度のことも きっと うまくいくさ!」

「ありがとうございま~す!」

「白蛇様~!」

「神様~!」

<なつよ さあ 出番だ。 きっと うまくいくさ。>

一同「ペチカ様!」

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