あらすじ
久保田ミワ(松本穂香)は昨夜の食事会の思い出に浸っていた。共に過ごしたその時間を八海崇(堤真一)は楽しかったと言い、ミワのことをかけがえのない人と呼んでくれたのだ。しかし浮かれて帰宅する途中で元カレの紀土(水間ロン)や昔のバイト仲間と会ってしまい断れないまま気の進まない飲み会に参加するはめになる。かつてのようにイジラレ役として不快な時間を過ごしていたが、とうとう我慢できずにミワは店を飛び出して…。
第12回ネタバレ
八海邸
控え室
<八海邸は広い>
ミワ「え?」
<私は意外なところで とある花をみつけた>
回想
八海「ミワさんは 私にとって ただの家政婦さんじゃありません。 掛けがえのない人です。」
回想終了
<私だけが知る 美しい 花>
<人生の大半を 撮影現場で過ごす八海サマ。 この広い敷地内で 家政婦が会える機会はほとんどない>
池月「ミワさん?」
ミワ「あ… はい。」
一駒「先に行ってますね。」
ミワ「はい。」
<果たして あれは 現実だったのだろうか>
回想
八海「本当に熱心ですね。」
ミワ「いや お恥ずかしいです…。」
「八海 崇じゃね?」
「えっ マジ!? こんなとこいないでしょ。」
ミワ「まさか お二人のバトルを 生で見られるとは思っていなかったので。」
回想終了
ミワ「もしくは… 幻。」
<いや 幻というには あまりにもインパクトのある あのお言葉>
回想
八海「掛けがえのない人です。」
ミワ宅
<私は家に帰って 何度も その意味を調べた>
ミワ「『かわりになるものがない。 このうえなく大切な』。」
<このうえなく大切! えっ えっ どういうことですか!? わ… 私みたいな人間が 八海サマにとって このうえなく大切な存在 ということですか!? 最上級に!? えっ 何で!? 何で何で!?>
回想
八海「掛けがえのない人です。」
回想終了
ミワ「わあ~!」
(壁を蹴る音)
ミワ「すいません!」
八海邸
キッチン
ミワ「(鼻歌)」
<いや そんなことあるはずない! 一介の家政婦が掛けがえのないなんて そんなこと…>
八海「お疲れさまです。」
ミワ「ひいっ! お疲れさまです。」
藤浦「八海さん 午後のスケジュールなんですが。」
八海「取材でしたよね。」
藤浦「ええ。 開始を10分遅らせて…。」
<はあ… なんて私は愚かなんだ。 神からのリップサービスをまともに受けて もん絶しているなんて>
藤浦「では 出発も10分遅らせますね。 あっ そういえば 昨日はどちらまで?」
八海「ああ…。」
<えっ… 八海サマ? そ… それは どういうお顔なのですか?>
2人「あっ…。」
藤浦「ミワさん!」
ミワ「あ… はい はい。」
藤浦「布巾がない…。」
<シーッて何ですか! え… えっ? 二人だけの秘密ってことですか!?>
藤浦「ミワさん ちょっと。」
八海「いや 昨日はちょっと 知り合いの店に。」
藤浦「お知り合いのお店に。」
八海「ええ。」
藤浦「ああ。 お願いね。」
ミワ「はい。」
<幻なんかじゃない。 私は あの時間を確実に生きた>
<私たちだけが知る 掛けがえのない時間>