連続テレビ小説「なつぞら」第67話「なつよ、千遥のためにつくれ」【第12週】

咲太郎「千遥か?」

なつ「千遥なの?」

幸子「違います。」

咲太郎「えっ…。」

幸子「私は… 違います。」

咲太郎「私はってことは… それじゃ 千遥は…?」

幸一「あの… あなた方は?」

なつ「千遥の家族です。 姉と兄です。 千遥に会いに来たんです…。」

(鈴の音)

幸子「どうぞ。」

咲太郎「すみません いきなり来て。 としおばさんは いつ亡くなったんですか?」

幸一「はい… 2年前に病気で…。 これは 下の娘の幸子です。」

咲太郎「幸ちゃんか…。 幸ちゃんは 確か 千遥の2つ上だったよね?」

幸子「今 19です。」

なつ「千遥が 本当にお世話になって…。 そんで 千遥は 今 どこにいますか?」

幸一「申し訳ない… 千遥ちゃんは いないんです。」

咲太郎「いないって どういうことですか?」

幸一「いないんです…。 許して下さい…。」

なつ「どういうことですか?」

咲太郎「千遥… 死んだということですか?」

幸一「いえ それが… 家出をしたんです…。」

なつ「家出?」

咲太郎「いつですか!」

幸一「私が復員して しばらくしてから… 21年の夏でした。 警察にも届けたんですが 手がかりはなくて…。」

なつ「そんな… そんな前に…。」

咲太郎「それなら どうして教えてくれなかったんですか!?」

幸一「私は すぐ 千遥ちゃんのいた 孤児院に行ったんです。 そしたら そこには もう 誰もいませんでした。」

咲太郎「手紙は? 俺の出した手紙があったはずです。 その手紙には ここにいる なつの住んでた 北海道の住所が書かれていたはずです。」

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