連続テレビ小説「なつぞら」第82話「なつよ、十勝さ戻って来い」【第14週】

咲太郎「千遥が 写真を嫌がった?」

剛男「確かに 何かに おびえてるような気が…。」

なつ「おびえてるって何に?」

剛男「いや そんなこと ないだろうけど そう見えたというか…。」

咲太郎「何か 後ろめたいことがあって 急に逃げたということですか?」

なつ「何さ それ!」

咲太郎「いや… 人に 顔を見られたくないような 事情があるとか 何かに追われてるとか…。」

なつ「お兄ちゃん! 千遥を 何か疑ってんの!?」

咲太郎「分かんないから考えてるんだろ!」

剛男「ごめん 余計なこと言った。」

富士子「そだわ 全く。」

信哉「でも 誰だって気になりますよ あの様子を見たら。」

なつ「信さんは 千遥と話したの?」

信哉「いや あんまり…。 なっちゃんと 咲太郎が来たら また来ようと思って…。」

なつ「どうして もっと 話を聞いててくれなかったの!」

富士子「なつ…。」

信哉「ごめん…。」

なつ「ごめんなさい…。」

悠吉「そのあと 朝食食った時は 変わった様子なかったべ?」

菊介「なんもだ 明るく笑ってたしな。」

砂良「私も てっきり このうちに 打ち解けてくれたとばかり思ってたわ。」

なつ「本当…。」

泰樹「なつ。」

旧牛舎

泰樹「この牛を搾乳してくれたんだ。」

なつ「千遥が?」

泰樹「ああ。」

回想

泰樹「数を数えるように上から指を折るようにして搾る…。」

千遥「あっ…!」

泰樹「ハハハハ… できた!」

(笑い声)

回想終了

泰樹「何度も何度も諦めないでやって やっと うまくいった ハハ…。 あの時は うれしそうな顔してた。 昔のお前と同じだ。 あの笑顔に うそはなかった。 わしが保証する。」

なつ「じいちゃん…。」

泰樹「だから なつも信じろ。 心配するな。 必ず あの子の方から知らせが来る。」

なつ「うん…。」

子供部屋

富士子「千遥ちゃんは ここに寝たの。 なつの寝巻きを着て。 それ… 千遥ちゃんが着てきた服さ。」

なつ「千遥の?」

富士子「千遥ちゃんは なつの服に着替えて 牛飼いの仕事をしたんだわ。 したっけ その服を着たまま いなくなってしまったの。」

なつ「私の服を着たまま?」

照男「咲太郎兄さん。」

咲太郎「おっ 照男兄さん…。」

砂良「今日は 兄さん同士で寝て下さい。 私は なっちゃんとこで寝ますから。」

咲太郎「砂良さん おめでとう。」

砂良「あっ…。」

咲太郎「照男兄さん よかったな。 2人が幸せで 何よりだよ。」

照男「千遥ちゃんのこと 何も力になれなくて… 本当 すいませんでした。」

咲太郎「何言ってんだよ… すっかり世話になって 心から感謝してるよ。 俺も なつも… 千遥も…。 あっ… さて 牛の家でも見せてもらおうかな。」

照男「案内します。」

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