あらすじ
空襲で心に大きな傷を負った金太(甲本雅裕)は、空襲からひと月経っても床に伏せ続け、心と体は回復しないままでした。落ち込みながらも父の世話を献身的に続ける安子(上白石萌音)。そして8月15日、ラジオからは玉音放送が流れ、日本は終戦を迎えました。ある日、安子はお供えのおはぎをつくろうと、金太にあんこの作り方を教えてほしいと声をかけますが…。
18話ネタバレ
雉真家
離れ
<雉真家の家屋は 辛うじて焼け残りました>
玄関
千吉「安子さん。 お父さんの具合は どねえなかな?」
安子「ようやく眠りました。」
千吉「そうか…。」
安子「こねんして屋根のある おうちで お布団で寝かせていただいて 何と お礼を言うてええか…。」
千吉「礼なんぞ いらん。 それよりも安子さんも ちいたあ休め。 あんただって お母さんとおばあさんを亡くしたんじゃ。」
安子「ありがとうございます。 しゃあけど 動いとった方が 気が紛れますから。」
回想
小しず「ほんなら またね。」
ひさ「またね。」
安子「うん またね。」
回想終了
ダイニング
(ラジオの時報)
ラジオ『ただいまより 重大なる放送があります。 全国聴取者の皆様 ご起立を願います』。
ラジオ『天皇陛下におかせられましては 全国民に対し 畏くも御自ら 大詔を のたまわらせたもうことになりました。 これより謹みて 玉音をお送り申します』。
♬~(ラジオ『君が代』)
玉音放送『朕は帝国政府をして 米英支蘇四国に対し 其の共同宣言を受諾する旨 通告せしめたり』。
美都里「どういうことですか?」
千吉「戦争が終わった。」
美都里「えっ? 終わったんですか? 戦争が?」
千吉「そうじゃ。 日本は負けたんじゃ。」
美都里「そんなら 帰ってくるんですね? 稔も 勇も。」