智「はあ?」
暢子「ええっ?」
良子「ありえん!」
智「このぽってかす!」
歌子「ニーニー しっかりして!」
和彦「今日のところは 出直した方が。」
賢秀「うるさい! 外野は黙っとけ! 今は 空っぽヤサ。 だけど いつか ダイヤモンドの指輪を買ってやる! だから… だから 俺の… 俺の… 俺の嫁さんになってくれ! 嫌か? いいのか? いいだろ? みんな見てるから とりあえず いいってことに…。」
清恵「とりあえずってわけに いかないでしょ。」
賢秀「じゃあ…。 うお~!」
(拍手)
優子「賢秀 おめでとう!」
賢秀「清恵 一生 幸せにするからよ! やった~!」
良子「おめでとう!」
賢秀「やった~! お~! 俺が 沖縄の一番星だ~! ハッハッハッハ…!」
清恵「あの! お義母さん 皆さん 私 言っておかないと いけないことが…。」
賢秀「余計なことは 言わなくていい。」
清恵「もう 隠し事はしたくないの。」
優子「聞いていますよ。」
清恵「えっ?」
優子「清恵さんは 強くて 優しくて 誠実で 賢秀には もったいないくらいの人って。 賢秀は 昔っから わがままで ケンカばかりで 欲張りで だまされやすくて だけど 本当に心のきれいな まっすぐな子なんです。」
優子「何より 心が健やかなんです。 これから いろんなことが あると思いますけど 何があっても 2人で力を合わせて 生きていってください。 お願いします。」
清恵「ふつつか者ですが どうぞ よろしくお願いします。」
暢子「清恵さん… ありがとう!」
清恵「暢子さん…。」
(拍手)
和彦「賢秀 よかったな。」
賢秀「ありがとう!」
智「おめでとうヤー!」
暢子「あっ そうだ お祝いに みんなで何か食べよう!」
賢秀「おっ!」
暢子「あっ うちのお弁当が すぐ食べられる。 にんじんしりしりー おいしいよ。」
賢秀「いいなあ! 暢子のにんじんしりしりー デージマーサンドー! あ~ 緊張した~!」
(笑い声)
暢子「うっ…。 アイヤー…。」
和彦「暢子? 暢子!?」
良子「あっ 破水してる!」
賢秀「破水!? おい…。」
暢子「あっ あ~ にんじんしりしりー それだけ 清恵さんに。」