連続テレビ小説「ちむどんどん」70話「渚(なぎさ)の、魚てんぷら」

東洋新聞
学芸部

和彦「ふぅ…。」

愛「大丈夫? 体調。」

和彦「うん…。」

愛「実は 式場の下見のこと…。」

和彦「ごめん。 どうしても 話したいことがあって。 昨日 言いかけてたことなんだけど…。 全部 なかったことにしてくれ。 ごめん。 愛と結婚する資格がない。」

愛「読んでみて。 記者らしく 要点をまとめてみました。」

愛『親愛なる和彦へ 先日 田良島さんに声をかけられ 東洋グラフに移籍しないかと 誘いを受けました』。

回想

田良島「連載を読んだ 向こうの編集長の たってのご指名だ。 条件は 一つ パリに3年駐在して 現地からの記事を どんどん書いてほしいとさ。」

愛「だけど 私は…。」

田良島「大野には 優秀なジャーナリストとしての 資質が備わっている。 しかも 今 目の前に大きなチャンスもある。 俺は 大野に仕事を続けてほしい。」

回想終了

愛『和彦と 一緒に過ごした年月は 幸せでした。 特に 暢子ちゃんや 智くんと 友達になれてからは 充実していました。 みんながいなかったら 今の私にもい出会えなかった。 私が考える幸せに向かって 歩いていきたい。』

愛『夢だったパリ 私は 一歩踏み出す決意をしました。 和彦と お別れします。 勝手に決めて ごめんなさい。 あなたが想像もできないくらい 私は あなたのことが好きでした。 優柔不断のくせに頑固なところ。 ちょっぴり鈍感だけど 誰より思いやりがあるところ。 嘘が つけないところ。 諦めの悪いところ。 熱い志を持っているところ。』

愛『和彦は 暢子ちゃんのことが好きだよね。 ごめんなさい 前から分かっていて 分かってないふりをしていました。 優しいあなたは 随分 悩んだことでしょう。 自分を責めないでください。 私は あなたが前に進むことを あなたの幸せを 心から祈っています』。

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