マンション
エレベーター
野本「春日さん。」
春日「あ おかえりなさい。 同時でしたね。」
野本「ね。 買い物ありがとう。」
春日「いえ。」
野本「何鍋にしたの?」
春日「大根おろしと鶏肉で みぞれ鍋はどうかなと。」
野本「おお いいね。 雪も降ってきたから?」
春日「はい。」
野本「最高! ありがとう。」
野本宅
野本「う~寒い! エアコン エアコン。 よいしょ よいしょ…。 おなかすいたね。 早速作ろっか。」
春日「はい。」
春日「代わりましょうか。」
野本「ううん 大丈夫。 味 どうかな?」
春日「いいと思うんですが 味 見てもらってもいいですか?」
野本「あっ は~い。」
春日「どうでしょうか。」
野本「ん~ おいしい! ちょうどいいと思う。」
春日「よかったです。」
野本「うん お願いします。」
野本「できた~。」
春日「たくさんできましたね。」
野本「うん。 あのさ やってみたいことがあるんだけど いい?」
野本「かわいい~!」
春日「かわいいです。 食べるのが もったいないですね。」
野本「ね~。 あっ 写真 写真。」
(シャッター音)
野本「よし。 あとでアップしよう。」
野本「うわ~ おいしそう。 今日ね 一緒のプロジェクトメンバーの 三上さんっていう方がいるんだけど 定時であがっていいですよって 残業 代わってくれたの。」
春日「そうだったんですか。」
野本「そう 今度 何かお返ししなきゃな。 みんな いい方ばかりでね 忙しいけど 入ってよかった。」
春日「それは よかったです。」
野本「ん~ あったまる…。 あ 春日さん おつゆ もうちょっと どうですか?」
春日「お願いします。」
野本「はい。 鶏肉も入れちゃいますね。」
春日「はい。」
野本「はい どうぞ。」
野本「うわ~ 結構食べたね。 あ 春日さん しめ どうする? うどんもあるし ごはんもあるけど。」
春日「悩ましいですね。」
野本「う~ん。 うどんも絶対おいしいけど 雑炊も かなりありだよね。」
春日「そうですね。」
野本「どっちがいい?」
春日「う~ん…。 雑炊… ですかね。」
野本「卵でとじて?」
春日「間違いないですね。」