内科病棟
文也「どうしたんですか?」
医師「集団食中毒だって!」
式場
容子「そろそろかな 恵里ちゃん。」
柴田「ついに この日が来たんですね。」
容子「あんたは 偉いよ 偉い!」
柴田「ありがとうございます。 あ! 似ている。 大学1年の ゴールデンウイーク。」
容子「お~い! こら!」
柴田「はい! すみません。」
恵文「恵里は そろそろですかね?」
勝子「そうだね。」
恵尚「道に迷ったりしないかね 恵里?」
恵達「ありえるね。」
静子「文也 迎えに行ってます。」
恵達「じゃ 大丈夫ですね。」
恵尚「皆 金持ちそうだね?」
恵文「そうかね?」
恵尚「そうさ。 ビジネスチャンスの宝庫だね。」
勝子「恵尚!」
北栄総合病院
恵里「吐き気は ひどいですか?」
奈々子「これ 使って下さい! 点滴 準備!」
恵里「はい!」
聡子「こっち手伝って!」
恵里「はい!」
「こっち 1人 来て!」
祥子「少し 落ち着きましたか?」
文也「しばらく 様子をみましょうね。」
祥子「上村先生! 吐き気が強いです。」
文也「ベッドに移りましょう。 すぐ治療しますから!」
恵里「痛くないから。 注射 打ったら すぐ よくなるからね。」
患者1「イヤだ!」
患者2「トイレは?」
式場
係「間もなく 開式の お時間ですが…。」
ハナ「もう少し 待とうね。 花婿も 花嫁も いないから。」
恵文「どうしちゃったのかね 恵里は?」
勝子「恵里…。」
静子「何か あったのかな?」
恵達「姉え姉え。」
ハナ「大丈夫…。 大丈夫ですよ。」
北栄総合病院
奈々子「まだ いたんだ?」
祥子「大丈夫なの? 始まっちゃうよ。」
恵里「あ! でも。」
聡子「何 言ってんの。 早く行きなさい!」
恵里「だって…。」
祥子「早く 恵里!」
奈々子「廊下 走っていいから 早く行って。」
恵里「はい。」
祥子「後で行くからね。」
奈々子「居眠り しないでよ。」
恵里「はい。 行ってきます!」
聡子「さぁ! 頑張るか!」
祥子「はい!」
奈々子「よっしゃ!」
北栄総合病院
恵里「あ! 文也君!」
文也「お! 恵里! じゃ 恵里も行ってないんだ。」
恵里「うん!」
文也「急ごう!」
恵里「うん!」