一風館
グアテマラ
容子「恵里ちゃんは 一緒に 暮らしたいわけ? 文也君の お母さんと。」
恵里「はい。 家族ですから 一緒に住むのが 当たり前でしょ?」
容子「ふ~ん。」
真理亜「私は『別居したい』という あの人の気持 分かるけどなぁ。 痛いほど…。」
恵里「何でですか?」
真理亜「疲れるから…。」
恵里「また そんな…。」
容子「でもさ 普通 逆でしょ?」
恵里「『逆』?」
容子「私も よく分からないけどさ 普通さ お姑さんの方が『同居しろ』とか言って お嫁さんが『絶対 別居』とかいうんでしょ?」
恵里「え?」
真理亜「確かに…。」
容子「そうだよ 普通 逆だと思うよ。」
恵里「そうですか?」
真理亜「あんまり 常識とかで考えない方が いいと思うよ この人の場合。」
容子「あ そっか。」
恵里「何ですか 容子さんまで。」
ダイニング
恵達「あ 文也君。」
柴田「あ どうも。」
文也「こんばんは。 どうしたんですか?」
恵達「いや なんか あの部屋に 2人でいると 息が詰まるって…。」
文也「ごめんな 恵達。」
恵達「いいですよ あ 姉え姉えは?」
文也「ゆんたく中。」
恵達「ああ。」
文也「とても入れる雰囲気では ないよね。」
文也「だよね。」
柴田「あ そうだ! 僕たちも やりましょう。」
恵達「は?」
柴田「男ゆんたく 3人で。 今 お菓子とか 持ってきますね。」
申し遅れましたが 古波蔵恵達は 絶好調なのでございます。 デビュー曲も じわじわ 売れてきているのでございます
柴田「お待たせ! ヨイショ…。」
文也「乳製品ばっかりですね。」
柴田「ダメ?」
文也「え? いやいやいや 頂きます。」
柴田「どうぞ どうぞ。」
柴田「何の話をしましょうか。」
文也「え…。 あ そうだ。 柴田さんの会社『ディノールS』って 作ってますよね?」
柴田「あ そうそうそう あれは いいでしょう?」
文也「ええ。」
恵達「あの… それだと 俺が入れないよ。」
文也「あ…。」
柴田「ごめん。」
文也「あ そうだ 恵達。 こないださ 小浜 行った時 宮良のおばぁ 元気だったよ。」
恵達「そうですか。 ああ 懐かしいなあ。」
文也「『恵達に よろしく』って。」
恵達「はい。」
柴田「僕には分からない 話題ですね。」
文也「あ…。」
恵達「そっか。」
なんだか 盛り上がらないねぇ 男ゆんたくは…