居間
恵文「大丈夫ね? 恵里。」
恵里「うん 大丈夫だよ。」
恵達「ただいま!」
恵尚「今 帰ったよ!」
静子「失礼します!」
恵尚「ハイサイ!」
恵達「間に合ったかな?」
静子「こんにちは!」
恵文「あれ!」
勝子「あら?」
ハナ「一緒に来たね?」
静子「いえ 那覇空港で 偶然に ね?」
恵達「はい。 一緒に タクシーに乗ってたら この人が 歩いててさ。」
勝子「え?」
恵尚「飛行機代で お金 なくなってね。」
静子「あ 恵里ちゃん 大丈夫?」
恵里「はい 大丈夫です。 うれしいな 皆 来てくれて。」
恵達「何 言われるか 分からんからね 来ないと。」
恵里「え?」
恵達「いや 何でもない。」
恵尚「はぁ 恵里 立派な おなかだねぇ!」
恵里「そうだよ。」
勝子「静子さんどうぞ!」
静子「はい。」
勝子「恵里?」
静子「恵里ちゃん?」
ハナ「始まったかね? はいはい。」
恵文「え!」
数時間後
静子「病院に行った方が いいのでは?」
恵里「はい 大丈夫です。」
勝子「文ちゃん じっとして!」
恵達「そうだよ。 お父さんが うろうろしても しょうがない。」
恵尚「あ~ 遅いね!」
ウシ「ハイタイ!」
ハナ「ウシさん よろしくね!」
ウシ「ハイタイ! お邪魔しようねぇ。」
恵文「はあ どうも!」
ウシ「まだ これは 全然 まださぁ!」
恵里「え? まだ?」
勝子「まだですか?」
ウシ「あ! いいにおいが するさ。 ラフテーね? 頂こうかね。」
ウシ「何してる? 皆 今夜は長いからね。 しっかり 腹ごしらえをしてね。」
ハナ「であるね。 勝子さん!」
勝子「はい。」
恵里「まだですか?」
ウシ「まだ。」
恵里「うそ…。」
一風館
容子「え? 陣痛 始まった? 始まったの?」