恵里と恵達の部屋
恵達「どうするわけ? これ…。」
恵里「どうするって 売るしかないさぁ。」
さりげなく箱を押して領土を広げようとする恵里w
恵達「インチキ!」
恵里「バレた?」
恵尚「よ!」
恵里「あ どうしたの? 兄い兄い。」
恵尚「ありゃ ここも 狭いねぇ。」
恵達「そうだよ。 ただでさえ 狭いのに。」
恵尚「いや あっちで寝てるとよ 妙な圧迫感があってよ。 なんか ゴーヤーマンに押しつぶされる夢 見そうでよ。 こっちで 寝ていいか?」
恵里「いいよ。」
恵尚「ありがとう。」
恵里「兄い兄いは 何で 一緒に住まないの? 家に。」
恵尚「ん 何でかねぇ。」
恵達「あっちこっちで フラフラしてるの楽しい?」
恵尚「ああ 楽しいよ。」
恵里「寂しくないの?」
恵尚「まあ 時々はね。」
恵里「いろんなとこ 行った?」
恵尚「行ったさぁ やまとも アメリカもさ。」
恵達「アメリカも 行った?」
恵尚「行ったさ。」
恵里「東京も?」
恵尚「もちろんさぁ」
恵里「でも 沖縄が 1番でしょ?」
恵尚「そりゃ そうさぁ。」
恵里「やっぱりねぇ そうだよねぇ。」
恵達「そうかぁ?」
恵尚「そうさ。 でも それはさ いろんなとこ行って 初めて 分かること。 旅行で行っても ダメだよ。」
恵尚「暮らしてみないと 分からんさ。 違った所で暮らしてみて 初めて 『沖縄が1番』て 思うわけさ。 そうしないと 本当の良さは 分からんよ。」
恵達「なるほど…。」
恵里「同じこと 言う。」
恵尚「ん?」
回想
和也「ほかに行った事のない人には この島の本当の良さは 分かんないんじゃないのかな。 いろんなとこ見て それでも やっぱり 小浜が1番だって思った時 本当の1番になるんじゃないのかな…」
回想終了
恵尚「おい 何 シミジミしてるか? 恵里。」
恵里「え? あ いや そうかぁ。 やっぱり 外で暮らしてみないと 本当の 良さは 分からないのかな。」
恵尚「そういうことだねぇ。」
恵里「ふ~ん。」
恵達「よし 寝よう。 おやすみ。」
恵尚「おやすみねぇ。」
恵里「おやすみ。 明日も 頑張ろうね 兄い兄い。」
恵尚「おう!」
恵里「おやすみ。」
翌朝
恵里「おはよう。」
恵文「おはよう。」
ハナ「おはよう。」
勝子「相変わらず 遅いねぇ。」
恵里「うん…。 あら? 兄い兄いは?」
勝子「そっちで 寝てたんでしょ?」
恵里「え? あ うん。」
恵達「俺が起きたら もう いなかったよ。」
恵文「散歩でも行ったのかねぇ。」
勝子「ああ。」
ハナ「勝子さん。」
勝子「はい?」
ハナ「お金…。」
勝子「え?」
ハナ「消えたさぁ 恵尚は きっと。」
勝子「そんな…。」
恵里「何言ってる? おばぁ。」
ハナ「お金…。」
勝子「あ~ やられたぁ!」
恵里「えっ?!」
やられたので ございました